北朝鮮が、日本の韓国に対する半導体関連素材の輸出規制措置への非難を強めている。

国営朝鮮中央通信は19日付の論評で、「現在、日本は対外的には朝鮮半島と地域の平和の流れから完全に押し出されて深刻な外交的孤立に直面し、対内的には参院選挙という重大な政治日程を目前にしている。今こそ、日本の政客らにとって重要な政治的峠だと言える」と指摘。

続けて「他国を犠牲にして自国の利をむさぼるのに長けている日本の反動層は、地域構図で一番弱い輪、従順な存在である南朝鮮をいけにえにして対内外統治危機を免れようとしている」と主張した。

また、同通信は同日付の別の論評で「(徴用工問題で)個別的企業に課された賠償判決さえ全面否定しながらそれに国家的な報復措置で応えている日本の振る舞いは、わが民族に働いた過去の日帝の千秋にすすげない罪悪を認定も、反省もせず、清算もしないという内心を公然とさらけ出したことになる」と強調。

18日付の論評では「特に看過できないのは、半導体核心素材が南朝鮮を経て北朝鮮に入りかねないなどの不当な口実を設けてわれわれに言い掛かりをつけていることである」などと述べている。