九州佐賀国際空港(佐賀市)にある、ちょっと変わった自販機がツイッターで話題となっている。それは「海苔」の自動販売機だ。


黒い...(画像は佐賀県より提供)

ターミナルビル1階の階段横に設置された黒い自販機。海苔は8段に分かれており。お金を入れてそれぞれ横のボタンを押すと、透明な扉が開いて海苔を取りだせる仕組みとなっている。海苔は4枚入りで、1袋300円だ。

ツイッターでは、

「佐賀県民、海苔が好きすぎて自動販売機を造る」
「佐賀空港に海苔の自販機あった しかも美味い」

といった声が寄せられ、見る人を驚かせているようだ。

空港の公式サイトを見ると、この自販機はもともと2019年3月末まで設置を予定していた様子。しかし7月になった現在も設置されているようだが、どういうことなのか――

Jタウンネットは7月16日、空港に話を聞いた。

「トランクに100%入るお土産

長年にわたり全国トップクラスの海苔の生産量を誇る佐賀県。その海苔を国内外にアピールするべく空港に設置されたのが、海苔の自販機だ。

県の公式サイトによれば、自販機は県内の農林水産物等の認知度向上や販売促進を支援する、朝ごはんをテーマにしたプロモーション企画「あさご藩」の一環。今年2月から3月末までの設置を予定していた。

しかし利用者からの好評を受けて設置期間を延長、4月以降も1年間(20年3月末まで)設置されることになった。佐賀県産業労働部流通・貿易課の担当者に販売状況を聞くと、

「最近は落ち着いて1日20枚前後が多いです。設置した当初は県内外の方にお越し頂いて、100枚以上売れる時もありました」

と話している。


海苔本体も楽しめる(画像は佐賀県より提供)

担当者によれば、海苔には食べられるインクで「豆知識」が印字されており、全部で3パターン。「其の一」が1〜2段目、「其の二」が3〜4段目、「其の三」が5〜8段目に入っている。豆知識は、

「中世まで貴族しか口にできなかった高級食材。ありがたや。」

といったものがある。大きな1枚の海苔に4つのデザインをプリントし、それぞれカットされたものが1袋(4枚入り)として販売されている。

自販機を目撃したユーザーの報告ツイートを見ると、自販機には「トランクに100%入るお土産」というPOPも設置されているよう。旅行の帰りに買って、お土産の1つに加えるのも良さそうだ。