米HBOの大ヒット大河ファンタジー『ゲーム・オブ・スローンズ』(以下『GOT』)。本シリーズの前日譚ドラマの詳細やキャストが徐々に明らかになってきているが、また新たな情報が入ってきた。米TV Lineなど複数のメディアが報じている。

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正式なタイトルは未定だが、『The Long Night(原題)』だと噂されている『GOT』のスピンオフ作品。『GOT』の時代設定よりも何千年もの前の話となり、数々の英雄たちが活躍した黄金期から暗黒の時代へ移り変わる年代記的な作品。ウェスタロスの歴史に隠された恐ろしい秘密やホワイトウォーカーの起源、東側の大地に潜む謎やスターク家の伝説の人物などが描かれると伝えられている。

今回、原作者のジョージ・R・R・マーティンが米EWのインタビューに答えたところ、スターク家は登場すると発言した。「スターク家は絶対登場します。私の原作では、アザーズと呼ばれているホワイトウォーカーもです。古代のダイアウルフやマンモスもいるような時代の物語になります」

続けて、その他のキャラクターたちについて、「『GOT』のラニスター家の地には別の一族が暮らしているという状態です。キャスタリーロックはすでにあり、キャスタリー家が占領しています」と明かした。キャスタリーロックは、ラニスター家の先祖である英雄ラン利発王がキャスタリー家をだましとったが、そのことがこのスピンオフで語られるかは定かではない。

さらに、ウェスタロスはなんと100もの王国だったことも語った。「エイゴン・ターガリエンの支配下にあったときは、七王国でした。ですが、その前は九王国、それより以前は12王国で、もっともっとさかのぼると100もの小さな王国が混在していたのです。それくらい昔の時代の物語なのですよ」七つの王国では、それなりに秩序が保たれていたが、その数が100となると本家よりも激しい戦いと危険が伴う物語になりそうだ。

そんな本作に出演するキャストには、映画『ハリー・ポッター』シリーズで「日刊予言者新聞」の記者リータ・スキーターを演じたミランダ・リチャードソンを始め、謎めいた秘密を隠しもつカリスマ性溢れる魅力的な名士役にナオミ・ワッツ(『ツイン・ピークス The Return』)。そのほか、ジョシュ・ホワイトハウス(『風の勇士 ポルダーク』)、トビー・レグボ(『ラスト・キングダム』)、イヴァノ・ジェレマイア(『ヒューマンズ』)、ジョージー・ヘンリー(『ナルニア国物語』シリーズ)、ナオミ・エイキー(『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』)、ジェイミー・キャンベル・バウアー(『シャドウハンター』)、デニース・ゴフ(『THE FALL 警視ステラ・ギブソン』)、シーラ・アティム(『Harlots(原題)』)、アレックス・シャープ(『パーティーで女の子に話しかけるには』)らが名を連ねている。

だが彼らが演じる役名、誰が主役なのかは明らかになっていない。その理由をマーティンは次のように述べている。「"主役"という言葉は使いたくないのです。なので、『GOT』も最初の頃の賞レースではずっと助演のカテゴリーだけだったと思います。これは誰が主役という形で進むストーリーではなく、登場人物全員の物語だからなのです。それは今製作している前日譚にもあてはまるので、主人公、主役という人はいません」

そして、気になる放送日について、放送局であるHBOのケイシー・ブロイズは以前、最低でも今から1年後だと述べていた。「6月からパイロット版の撮影を始めているので、計算すればだいたいいつくらいに放送するのかはおわかりでしょう。ですが、何月何日に放送決定と決めたくはないのです。パイロット版は、シリーズ化されるように最高のものにしたいので、締め切りにとらわれず素晴らしいものを製作するつもりです」

パイロット版の脚本を手掛けるのは、映画『キングスマン』シリーズや『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』などで知られるジェーン・ゴールドマン。彼は原作者マーティンと共にショーランナーも兼任する。

オリジナル版は幕を閉じたものの、まだまだ目が離せない『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズ。本家の視聴記録やレビューは【海外ドラマNAVI作品データベース】でチェック。(海外ドラマNAVI)

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『ゲーム・オブ・スローンズ』
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