夏の3連休、あいにくの天気が続いてしまいましたが、連休明けはどうしても疲れが残ってしまうもの。そんな時に飲みたい、テアニンたっぷりな冷茶の簡単な作り方をお茶屋さんが教えてくれていますのでご紹介。

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 「深蒸し茶、急須、冷水(水と氷)でカンタンに作れる甘くてジューシーな水出し茶の作り方@お茶屋さんが昔から試飲でやってた淹れ方を伝授いたします。ぜひお試しください」と、その方法を動画で紹介しているのは、三重県四日市市のお茶屋さんである、「お茶の川村園」さん。その方法とは……。

1.急須の中に深蒸し茶を入れておきます。
2.氷が入った冷たい水も用意します。

3.急須の中に、氷ごと冷たい水を入れます。

4.蓋をして、急須の中でよく混ざるように振り振りします。ふたもしっかり押さえておきましょう。

5.1〜2分ほど振り振りしたら、湯飲みなどに人数分、交互に注ぎ分けます。この時、最後の1滴までしーっかりと振り入れます。

 なお、振ったら氷でヒビが入っちゃいそうという人は、振らずに5〜10分ほど置いておいても、同様に美味しい冷茶となるそうです。急須の代わりにフィルターインボトルやシェーカーなどでも代用できます。

 この冷茶の淹れ方について、川村園さんに詳しく聞いてみました。お茶の種類は、深蒸し茶が一番美味しく淹れることができるそうで、「甘み成分が比較的多く含まれていてお茶の葉が細かい形状になっているものが、この淹れ方で美味しく入ります」とのこと。100グラム1000円クラス以上の深蒸し茶がオススメだそうです。

 そして、茶葉の量はやや多め、水はやや少なめで、最後の一滴まで注ぎきることが重要なのだそう。「最後の1滴まで注ぎ切らない場合、残った水に茶葉が浸かり続けますので成分がどんどん出続けて2煎目以降が渋くなる可能性があります。1煎目の美味しさのポテンシャルと2煎目以降の風味のポテンシャルを最大限に引き出すには、注ぎ切ることが大切です」と、しっかり最後まで注ぎ切る理由についても教えてくださいました。最後の方に残っている1滴に旨味が凝縮されているので、その旨味を味わうことができます。

 お湯で淹れる煎茶同様、冷水で淹れるお茶も何回か淹れることができますが、1煎目と2煎目以降の味わいの違いを楽しむのもまた楽しいと思います。茶葉に含まれている「テアニン」というリラックス成分は、冷たい水にも溶けだしやすい性質があります。一方、タンニンやカフェインは、お湯の温度が高い方が溶け出しやすいので、朝の目覚ましには熱い番茶、夜のお風呂上りには冷たい深蒸し茶の冷茶と分けてみるのも良さそうですよ。

<記事化協力>
お茶の川村園さん(@ochakawamuraen)

(梓川みいな)