YGエンターテインメント(以下、YG)の前代表プロデューサー、ヤン・ヒョンソクに浮上した“売春あっ旋疑惑”が、さらに掘り下げられた。

6月24日に放送された韓国MBCの報道番組『ストレート』は、YGの性接待を受けたとされているマレーシアの実業家ジョー・ローらが韓国を訪れた際の足取りを追跡した。

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これに先立って、同番組ではヤン・ヒョンソク前代表と歌手PSYが2014年、東南アジアの実業家たちに対して性接待を行った疑惑が提起された。疑惑に対して両者は「風俗店で働く女性たちが、なぜ食事の席に来たのかもわからなかった」と釈明し、PSYに関しては「ヤン・ヒョンソクにジョー・ローを紹介するため食事や酒の席を共にして、すぐに帰宅した」と当時の状況を説明しており、「ジョー・ローにが訪韓した翌日に一度だけ会った」と主張している。

後日『ストレート』の制作陣が実業家らの当時の足取りを追跡した結果、2014年10月にチョンマダムが引率した10人以上の女性たちが、ジョー・ローの招待でフランスに渡っていたことがわかった。“チョンマダム”と呼ばれる人物は、当該の性接待に参加したとされる女性たちの勤務先である風俗店の女主人(マダム)だ。

フランスに渡ったとされる時期は、ジョー・ロー一行とヤン・ヒョンソクが江南に位置するチョンマダム経営の高級風俗店で緊密な出会いを持った1カ月後だったという。

東南アジア実業家への“超VIP待遇”。一体なぜ?

YGは2014年9月、チョンマダムを通じてジョー・ロー一行に売春をあっ旋したとされている。チョンマダムの風俗店で働く女性たちとジョー・ローらがいわゆる“2次会”としてホテルを手配したのが、YGの系列会社YGXの代表理事キム氏だったという目撃者の証言もある。

目撃者は「その場にジョー・ローとPSY、ファン・ハナ、ヤン・ヒョンソク、チョンマダムらがいた」と当時の状況を具体的に話している。

2014年10月にフランスに渡ったとされる女性たちは、1000万〜2000万ウォン(約100万〜200万円)を受け取ってヨーロッパへと向かった。ジョー・ローの手配した超豪華フェリーに滞在し、一部の女性たちは彼らの部屋で夜も共にしたという。自家用ヘリで旅行することもあり、ブランド品のプレゼントがあることも珍しくなかった。

『ストレート』は、「ジョー・ロー一行のこのような“出張”は、YG職員を通じて実現したものである」という証言を確保した。ヨーロッパ滞在中に問題が発生すると、ジョー・ロー側は引率者のチョンマダムではなくYG側に報告したという追加証言もあった。

制作陣は、「YGが東南アジアの実業家らを特別に管理した理由は、YGが進めていた外食事業の進出と緊密な関係があったようだ」と分析した。
YGの代表的なアーティストBIGBANGが兵役を迎えて収入面が心配になったため、ヤン・ヒョンソクは東南アジアに外食事業ブランドを拡大しようとしたという。

YG側の関係者は、「YGで最大80%の公演収益を占めていたBIGBANGが入隊してから、収益を上げるために事業の多角化を準備していた」と話した。

一連の騒動と関連したヤン・ヒョンソクは、「性接待の疑惑については警察で嫌疑なしとされ、内偵捜査が終了すると把握している」と制作陣に向けて主張している。