オゾン層の破壊などにより、ますます増えている紫外線の量。

抜け毛や薄毛を防いで、若々しいヘアスタイルを保ちたいと思うのは女性も男性も同じですね。

髪を紫外線から守る方法は幾つかありますが、その１つが日傘です。

美髪を目指す女性は「日傘は必需品」という意識がありますが、男性にも必要なのでしょうか？

紫外線が髪に及ぼす影響

紫外線を浴びた髪は確実に衰えます。

そもそも、髪には防御反応が備わっており、髪の毛の内部にあるメラニン色素が紫外線を吸収して、直接影響を受けないようにしています。

しかし、紫外線は物質自体を破壊する働きがあるため、紫外線を長く浴び続けて、紫外線量がメラニン色素の防御反応以上になると、髪の傷みも大きくなってしまうのです。

また、夏の時期、髪の色が赤茶色になったり、少し抜けたような感じになったりしますが、これは紫外線によってメラニン色素が分解されるためです。

さらに、髪の毛の成長に必要な栄養はタンパク質ですが、紫外線を受けると髪の毛の表面を覆っているキューティクルが剥がれて、内部にあるタンパク質が失われるため、髪の毛が乾燥してしまいます。

タンパク質はたくさんとったからといって、髪の毛に蓄積することはできないため、紫外線を受け続けると、いっそう乾燥してパサついた髪になってしまうでしょう。

男性の多くは髪にオイルやスタイリング剤などをつけますが、紫外線を受けると酸化してしまいます。

そのまま髪の毛に溜まっていってしまうと、髪の毛を触った時にザラついたり、傷んだ感じになったりするでしょう。

日傘によってどれぐらい紫外線を防げるのか

普段、私たちが浴びている紫外線は3つの種類に分けられます。

⚪︎直接太陽から届く直射光。

⚪︎大気で散乱されて届く散乱光。

⚪︎地面で反射される反射光。

日傘を使用するなら、髪に直接届く直射光は防ぐことはできますが、散乱光や反射光は防ぐことはできません。

直射光と散乱光・反射光の割合は約半分ですので、日傘で防ぐことができるのは、浴びている紫外線量の全体のうち約半分ということになるでしょう。

つまり、男性でも髪の健康を保つためには、日傘を使用した方が良いということです。

紫外線量が最も強いのは午前10時〜午後4時くらいまでですので、営業職など外回りが多いビジネスマンの方は日傘を持ち歩くことをおすすめします。

また、日傘の色やデザイン、使用年数などでによって、紫外線をどれくらい防げるのか異なります。

髪に当たる直射光、散乱光、反射光の影響を考えると、外側も内側も紫外線を吸収してくれる黒色の日傘が効果的です。

デザインは通常の形に加えて、ドームタイプや折りたたみタイプ、2段タイプや3段タイプがありますが、どのタイプでも大きい傘ほど紫外線を防ぐ面積も大きくなります。

使用年数については、日傘の寿命は1〜3年と言われており、寿命が切れてしまうと紫外線を防ぐ効果はなくなります。

そのため傘をさしていても、紫外線は通過してしまい、髪が傷む原因になってしまうことがあるでしょう。

日傘の多くはUVカット加工がされていますので、高いUVカット率を選んだ方が大きい効果を期待できますね。

特に、紫外線を防ぐために一番重要な要素はUVカット率と生地の加工といわれていますので、色やデザインよりも優先して選んでください。

よくあるのは、色が薄くなったり、壊れてから買い換えるというケースですが、夏の強い日差しを受けるたびに、生地は傷んでしまい、UVカット率も低下してしまいます。

見た目で劣化していなくても、定期的に買い換える方が紫外線をしっかり防いで髪の健康を保つのに役立ちますよ。

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