YGエンターテインメント関連の事件に対して警察と検察側が手抜き捜査を行ったとして、世間は疑惑の目を向けている。

6月18日、韓国MBC『MBC NEWS TODAY』の報道によると、3年前にB.Iの麻薬使用疑惑が浮上した際に調査を担当した検察側は、証言者であるハン・ソヒに対して1度だけ調査を行い、事件をクローズさせたという。当該の案件は6カ月間調査が進められたが、証言以降これといった措置はなかった。

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ハン・ソヒは去る2016年、自身の麻薬使用疑惑に関する取り調べを受ける過程で「B.Iに麻薬を手渡した」と供述した。水原(スウォン)地方検察庁側は、証言翌日にB.Iの麻薬使用疑惑とハン・ソヒの供述を記した捜査報告書を警察から受け取っている。検察は同年にハン・ソヒを再び召喚したが、この際の調査に関する書類は残さなかったという。

これに対して検察側は、「当時はハン氏があまりにも泣きすぎて、調査を進めることができない状況だった」と説明している。その後検察はハン・ソヒに対する追加調査を行わず、事件に関与した可能性のあるB.Iに対する召喚すらしなかった。

警察は検察側に当該の事件を送致し、その後約6カ月間にわたって内部捜査が行われた。しかし、これといった成果はなかった。捜査チームの関係者は、「検察にB.I関連の資料をすべて渡していたため、内部捜査は形式的なものにならざるを得なかった」と説明している。

世間から見れば結果的に、B.Iと情報提供者の供述に対する調査はまともに行われなかった。

手抜き捜査や癒着疑惑が提起されるや否や、ミン・ガプリョン警察庁長は6月17日、京畿(キョンギ)南部警察庁刑事課長をチーム長とする専門チームを立ち上げた。今後の捜査に関しては、「提起されたすべての疑惑を徹底的に捜査する」と立場を明かしている。

捜査の過程でどのような事実が明るみにでるのか、世間は今後の行方に大きな関心を寄せている。