第47回トゥーロン国際大会を終えたU-22日本代表は17日、フランスから帰国した。

U-20イングランド代表、U-19ポルトガル代表、U-23チリ代表が同居したグループAを首位で通過し、準決勝ではU-22メキシコ代表にPK戦の末に勝利して初の決勝進出を果たした日本。初優勝を目指したU-22ブラジル代表との決勝戦では、1-1と激闘を繰り広げ、PK戦の結果4-5で敗れたが、自己最高の準優勝という結果で大会を終えた。

初の世代別代表への参加となったFW相馬勇紀(名古屋グランパス)は成田空港に到着直後、メディア陣の取材に応対。来年に迫る東京オリンピックに向けて所属クラブでの活躍を第一目標に掲げた。そして、その後のカタール・ワールドカップ(W杯)、その先のサッカー人生に向けて個の力を鍛えていくと強く主張した。

◆FW相馬勇紀(名古屋グランパス)

──大会を振り返って

「まあ優勝したかったですね。悔しいです」

──決勝戦ではブラジルとPK戦までもつれ込んで敗戦。どこに差を感じたか

「(120分では)引き分けということで、ブラジルが(ボールを)持つ時間もありましたけど、そこまで多くの決定機を作られた訳ではありません。逆に日本もそれを決めていたら勝っていたなというシーンがあった訳ではないので、そこ(のシーン)をもっと作らなくてはいけないです。守備のところはそれを続けていかなくてはいけないなと思います」

──ただ準優勝。実りの多い大会でもあったと思うが

「僕は初めての代表だったので、個人としてどれだけやるかというところで、相手がブラジルでもメキシコでもどことやったとしても、僕が思っていることは、目の前の一対一で負けたくないということがあります。そこを体現したという感じですね」

──東京五輪まで1年を切り、競争もラストスパートに入るが

「まず所属クラブでの活躍が必須になります。僕はまだ名古屋でなかなかスタメンで出ることができていないので、そこが第一です。それと、今回の大会で思ったことは、日本のグループとして戦えるというところは、やはり世界でも通用するということです。ただ、それと共に、最後のところは、個人のところで相手をドリブルで抜いたり、シュートをしっかりと決めきるだとかそういうところだなと」

「結局、メキシコ戦も僕のこぼれ球のところや(小川)航基が決めたところみたいに、ああいう少ないチャンスをしっかりと決めたから、今回のような結果になったと思います。個人のところでは、1年間通してというか、オリンピックもそうですし、それを通過点としたカタール・ワールドカップもそうですけど、サッカーを続けていく上で、個人のところは絶対に負けないものにしたいです」