コパ・アメリカに臨む日本代表森保一監督は16日、グループリーグ第1節チリ戦が行われるモルンビ―スタジアムで公式会見に出席し、意気込みを語った。

「(招集に)拘束力がなく、チームにも派遣義務がない」コパ・アメリカに臨む日本代表には、東京五輪世代が中心となったメンバーが選出され、南米の猛者に挑むことになった。前日の公式会見で「代表に派遣義務がない大会で招集が難しかった」と答えた指揮官は、「皆さんが考える日本代表からすれば最強ではないかもしれないが、現在の招集条件の中ではベストな招集ができたと思う」と招集した23選手への信頼を語った。

 A代表のキャップ数がゼロの選手が16人だが、その多くが、森保監督が兼任する東京五輪代表の主軸。「やるべき、戦うコンセプトは若い選手も理解してくれているし、アンダー世代ではないA代表の選手は私が就任してから一緒に戦ってきている」からこそ、コパ・アメリカに臨むにあたって「コンセプトの部分は問題ないと思う」と答えた。

「コパ・アメリカの舞台で戦えるのは、経験の浅い選手にとって非常に学ぶべきことが多い。チャレンジ精神を持って学び、この大会の経験をもとにステップアップしてもらいたいし、今の自分たちがどれだけできるかということを、この大会で見せてほしい」

 若き日本代表の戦いは明日、ついに幕を開ける。

(取材・文 折戸岳彦)