聖地マディソン・スクエア・ガーデンで快挙、「歴史的だ!」の声

 ベラトール世界バンタム級タイトルマッチ(マディソン・スクエア・ガーデン)は14日(日本時間15日)、RIZIN初代同級王者の堀口恭司(アメリカン・トップチーム)が現王者のダリオン・コールドウェル(米国)に3-0(49-46、48-47、49-46)判定勝ち。史上初の2団体王者となった。敵地米メディアは判定勝ちの瞬間を動画付きで速報し、さらに「総合格闘技のバンタム級における最強の選手候補に挙げられる権利を主張した」と称賛の声が上がっている。

 聖地マディソン・スクエア・ガーデンでコールされたのは「Kyoji Horiguchi」の名前だった。判定の瞬間。3-0で勝利がアナウンスさせると、堀口は身長差が13センチあるコードウェルの隣で飛び跳ね、感情爆発。すぐさまチャンピオンベルトを腰に巻かれ、何度も雄たけびを上げた。会場の日本人ファンも涙ぐみながら、その光景を目の当たりにしていた。

 歴史的瞬間を、現地中継した「DAZN USA」公式ツイッターは動画付きで公開。さらに、その価値の大きさを証明するように、現地メディアも続々速報している。米紙「USAトゥデー」の総合格闘技専門サイト「MMAジャンキー」は「ベラトール222結果:キョウジ・ホリグチがダレン・コールドウェルに判定勝ちし、2団体王者に」と見出しを打って特集を組んだ。

 試合展開を振り返った上で「この勝利で、ホリグチはアジア人初のベラトール王者に。さらに、ベラトールとライジンのベルトを同時に持つ初の選手となった」と快挙をレポート。さらに、今後の戦いについても「ホリグチの次のステップは? ベラトールのベルトを防衛する? ライジンのベルトを守る? 時間が経てば分かるだろう」と注目を寄せていた。

今後についても脚光「ベラトールのタイトル防衛のため年一度は戦うこと要求される」

 米総合格闘技専門メディア「MMAファイティング」は「キョウジ・ホリグチがダリオン・コールドウェルに2度目の勝利を収めてベラトール王者に」と見出しを打ち、「キョウジ・ホリグチは金曜日の夜にベラトール王者になった後、総合格闘技のバンタム級における最強の選手候補に挙げられる権利を主張した」と総合格闘技界で価値を高めたとレポートした。

「彼が求めたパフォーマンスではなかったものの、ライジンのバンタム級王者はダリオン・コールドウェルを全員一致の判定勝ちで下し、ベラトールのバンタム級タイトルを彼の履歴書に加えた」

 こう記した上で「ライジンのファイターとして戦う中、ホリグチはベラトールでタイトル防衛のために、年に一度は戦うことを要求されるだろう」と今後についても言及。また、米スポーツ専門局「ESPN」南米版では「歴史的だ! ホリグチがベラトールとライジンの2団体王者に」と速報し、総合格闘技で史上初の2団体王者になったことに賛辞を送っていた。

 摩天楼で輝いた日本人ファイターの偉業は相手国の米メディアを始め、海外からも高く評価されている。(THE ANSWER編集部)