「晩ごはんを食べていたら停電した!」「帰宅途中、怪しい人に後をつけられている」──そんなとき、あなたならどうしますか? 多くの人はiPhoneを使って何らかのアクションを起こすのではないでしょうか。でも、正しい対処法を知っていないと逆に事態は悪化してしまうかもしれません。

今回は、そんな「もしも」の時のための、iPhoneで簡単にできる防災・防犯対策テクニックをご紹介しましょう。

LEDライトの明るさを調節する


これからは豪雨の季節。激しい雨はもちろんですが、落雷による停電も心配ですよね。停電時は、iPhoneのLEDライトが心強い味方になります。でも、電池の消費が早くなってしまうため、iPhone自体が使えなくなってしまう不安もありますよね。そんな時はLEDライトの明るさを調節しましょう。

コントロールセンターを開いて「懐中電灯」を長押しします。4段階の明るさから必要なものを選んでタップ。この明るさは記憶され、次にライトを点けるときも同じ光量になります。

▲コントロールセンターを開いて「懐中電灯」を長押し(左)。必要な明るさを選んでタップまたはスライドします(右)

1段階目でもそれなりの明るさがあるので、場合によってはこの光量でも充分です。移動や探し物をする際は3〜4段階の明かりにするといいかもしれません。


▲1段階目の明かり。じっとしている場合はこの明るさでも心強く感じます


▲4段階目の明かり。強い光で遠くまで照らせます

低電力モードも忘れずに


また、停電時はiPhoneの充電も簡単にはできなくなります。低電力モードの設定も忘れずに行いましょう。


▲「設定」から「バッテリー」を開きます(左)。画面上の「低電力モード」をオンに

「低電力モード」はコントロールセンターへの追加も可能です。「設定」から「コントロールセンター」を開き、「コントロールをカスタマイズ」しましょう。


▲「設定」から「コントロールセンター」を開きます(左)。次に「コントロールをカスタマイズ」をタップ(右)

「コントロールを追加」の中から「低電力モード」を探して「+」を。これでコントロールセンターに「低電力モード」が追加されました。


▲「低電力モード」の「+」を押すと(左)、コントロールセンターに「低電力モード」が追加されました。これですぐにオン・オフ切替が可能です(右)

「緊急SOS」で警告音を出す


「緊急SOS」は、事件や事故、急病などで身の危険を感じたときに、すぐに警察や救急車を呼べる機能です。iPhone 8以降のモデルはサイドボタンとどちらかの音量ボタンを同時に長押し、iPhone 7以前のモデルはサイドボタンを5回連続で押せば使えます。


▲iPhone 8以降のモデルはサイドボタンとどちらかの音量ボタンを同時に長押し(左)し、「緊急SOS」のスライドで機能します(右)

この「緊急SOS」が持つ機能はそれだけではありません。「自動通報」をオンにしておけば、緊急通報の際にカウントダウンとともに大きな音が鳴り、自動的に設定した連絡先に電話が掛かります。

犯罪に巻き込まれたとき、恐怖や混乱で声が出せなくなることもあるでしょう。この「緊急SOS」の「自動通報」と「カウントダウンで音を出す」を使えば、iPhoneが自動通報装置つきの防犯ブザーになってくれるわけです。いざというときのために設定方法を確認しておきましょう。まずは「設定」から「緊急SOS」を開き、「自動通報」をオンにします。


▲「設定」から「緊急SOS」を開きます(左)。「自動通報」の設定をオンに(右)

画面下部の「カウントダウンで音を出す」をオンにすれば、設定完了です。


▲「カウントダウンで音を出す」をオンにします

この状態で緊急SOSを使用すると、3秒間のカウントダウンの後に緊急地震速報のアラームに似た音が大音量で流れ、緊急通報用の電話番号に自動で繋がります。

これからの季節は熱中症のリスクも高まります。急病や怪我は一刻も早い処置が必要ですが、声が出せない場合もありますよね。「緊急SOS」で救急車を呼ぶ際に「カウントダウンで音を出す」を使えば、周囲の人が気付いて応急処置をしてくれたり、安全な場所に避難させてくれたりといった確率が上がるでしょう。

災害や事件・事故の際に必要なのは冷静な判断力と素早い行動。iPhoneの便利な機能を使って自分の身を守りましょう。