令和の時代がはじまり、ますます遠くなる昭和の時代。かつて昭和の時代には戦後日本で豊かさの象徴とされた、“三種の神器”とよばれる家電がありました。それは白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫という、今では当たり前どころか白黒テレビに至ってはもはや存在すらしていないものですが、そういえば平成時代の三種の神器と呼ばれるものはあったのでしょうか?

平成はパソコンよりも携帯電話が時代の象徴に

テックマークジャパン株式会社では平成を生きた男女400名を対象に、平成を象徴する新しい三種の神器についてのアンケートを行なっています。平成時代もさまざまな電化製品が発売されましたが、一体どれが三種の神器にふさわしいのでしょうか?結果は以下の通りとなりました。

ほか健闘したのは「全自動洗濯乾燥機」と「AI搭載スマートスピーカー」。AI搭載スマートスピーカーは令和時代にブレイクの予感がします。

選んだ人が一番多かったのは「携帯電話(スマートフォンを含む)」(49.8%)。確かに今やスマホを含む携帯電話は、国民の必需品。これにより街中から公衆電話が消えただけではなく、カメラ搭載によりどこでも撮影ができたりなど、日本の風景やライフスタイルも変わりました。さらに注目したいのは、「PC・ノートパソコン」が三種の神器に惜しくも入らず、携帯電話に大きな差をつけられたこと。平成7年に世界で発売された「ウインドウズ95」はまさに革命ともいうべき大きな出来事でしたが、そこから約20年の間にすっかり存在感が携帯電話に奪われてしまったようです。

また、携帯電話に続くのは「薄型テレビ」(45.0%)と「ロボット掃除機」(37.3%)。薄型テレビは2011年(平成23年)のアナログ放送終了により、普及率が急激に増加。当初は高級品でしたが、今ではだいぶリーズナブルになりました。そしてロボット掃除機ですが、こちらは携帯電話や薄型テレビとは違い普及率はまだそれほど多くはないはずです。それでも支持されたのは、“ロボット”という近未来な言葉が家電で実用化できたことに対する驚きと革命によるものでしょうか?

普及率はそれほどまだ高くないけれど、一度使うとその便利さに感動!手放せなくなります。

平成の新・三種の神器を長持ちさせるコツとは?

また同調査によると平成から令和に変わり、家電を使う人の意識も変化しているそう。新時代になったことをきっかけに「家電を修理しながら長く使う習慣をつけたい」という人が63.8%もいるそうです。ちなみに新・三種の神器それぞれの理想の使用年数を調査したところ、携帯電話(スマートフォン)は「5年以上7年未満」(32.7%)、薄型テレビは「10年以上」(84.4%)、ロボット掃除機も「10年以上」(65.8%)がそれぞれ最多となっています。

携帯電話に10年以上を期待する人はごく少数。つねに新機種がでることも影響しているのでしょうか?

では、それぞれ長く使うコツはあるのでしょうか?同調査では、総合家電エンジニアがそれぞれ長持ちさせる方法を解説しています。こちらをご紹介しましょう。

携帯電話(スマートフォン)

充電が満タンの状態のまま継続する過充電と、完全に使い切ってから放置したままにする過放電は、携帯電話(スマートフォン)にとって致命傷。電池残量を10%未満で使用することや放置することも御法度です。充電は10%に達する前に余裕を持って充電しましょう。充電中の使用もできるだけ控えて。

薄型テレビ

本体や周辺に蓄積するホコリとお部屋の湿度は薄型テレビの天敵。ホコリが内部の電気部品に蓄積して湿気を含むと、基板などを容易にショートさせます。故障を防ぐには定期的に掃除しながら湿度管理も徹底することが重要。必要以上に長い延長コードやタップコードを活用すると電圧降下によって正しく作動しなくなり、故障の原因になります。

ロボット掃除機

小物のアクセサリー、硬貨、ペットの排泄物などを吸い込むと、故障の原因に。また、走行中の衝突で転倒する可能性がある障害物は移動しておきましょう。故障させるだけでなく、床や壁などを傷つけてしまいます。取り扱い説明書を確認しながら、定期的にお手入れをすることも重要。SNSなどで散見される、ペットを乗せた遊具扱いは御法度です。

さて、令和の時代にはどんな三種の神器が出てくるのでしょうか?その出現も楽しみですね。

【調査概要】
調査主体 :テックマークジャパン株式会社
調査対象:全国の20〜59歳の男女各200名(合計400名)
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査時期:2019年4月18日〜2019年4月22日