後半22分からトップ下で途中出場した久保のプレーは指揮官の目にどう映ったか

 日本代表MF久保建英(FC東京)のA代表デビュー戦について、森保一監督もしっかりと評価している。

 9日に行われた国際親善試合エルサルバドル戦(2-0)で、後半22分にピッチへと送り出した背番号27について、指揮官は「伸び伸びプレーしてくれた」と話している。

 トリニダード・トバゴ戦に続く3バック採用などが焦点になった前半以上に、注目を集めたのはやはり久保だった。後半22分にMF南野拓実(ザルツブルク)に代わってピッチに送り出されると、会場からは万雷の拍手。その直後にはMF堂安律(フローニンゲン)へのスルーパス、FW大迫勇也(ブレーメン)からのパスを右サイドからカットインしてシュートを放つなど、ゴールに迫る場面を何度も創出した。

「ピッチに送り出す時の指示はポジションのことを言っただけ。トップ下をやるということで、攻撃で起点になること、途中で入って2点のリードなので守備の部分も頑張ってくれというのは伝えた」

 森保監督は試合後の会見でこのように語っている。FC東京でもリーグ戦4ゴールを挙げるなど才能を発揮している攻撃面だけでなく、守備の切り替えでも仕事を果たしてほしいと伝えた。その通り、相手からボールを奪いドリブル突破を図る場面もあった。記者陣から率直な評価を求められると、森保監督はこう続けている。

史上2番目の年少デビュー後は、コパ・アメリカに向けブラジルの地へ

「評価ですけど、伸び伸びと特徴を生かしたプレーをしてくれたと思うし、周りの選手とも試合の中でプレーをするのは初めてだったが、スムーズに連係できる(という)持っている技術や賢さを出してくれた」

 18歳5日という日本代表史上2番目の若さでの代表デビューとなったが、委縮することなくプレーしてくれたと見ているようだ。現地時間14日にブラジルで開幕するコパ・アメリカでもメンバー入りしている久保。南米最強国決定戦というタフな戦いに臨むことになるが、そこでも力を発揮するのではないか――そう思わせるだけのプレーを見せてくれた。(Football ZONE web編集部)