パリ・サンジェルマン(PSG)の会長を務めるナセル・アル・ケライフィ氏に黒い疑惑だ。イギリス『BBC』が報じた。

カタールのテレビ局『BeIn Sports』のトップであるアル・ケライフィ氏は2017年と2019年の世界陸上開催地招致で不正関与の疑いがあり、今年3月からフランス検察の調査対象に。なかでも、招致に動いた2011年にアル・ケライフィ氏が兄弟で共同運営しているカタール・スポーツ・インベストメント(QSI)から当時の国際陸上競技連盟(IAAF)だったラミーヌ・ディアック氏の息子が運営する会社に2度にわたり、計350万ドル(約3億8000万円)が支払われた経緯を捜査しているという。

この件を受け、アル・ケライフィ氏の顧問弁護士は「いかなる類の支払いも一切認識していない」との声明で申し立てに遺憾の意。だが、ラミーヌ・ディアック氏はすでに3月に起訴されており、その息子にも逮捕状が出ている模様だ。

なお、カタールは2017年こそ招致に失敗したものの、今年2019年の開催権利を勝ち取り、9月から10月にかけてドーハで行われる予定だ。