高性能化によりバッテリーの価格が高騰

 最近のバッテリーはとにかく高い。材料の高騰もあるし、アイドリングストップ機能が付いて、電気の充放電に対する性能が高められている。アイドリングストップ中はバッテリーからの電力供給で賄うため、負担は大きい。

 また、充電制御が付いているクルマが多くなってきただけに、素早い充電対応がとくに重用視されるようになり、これも価格の高騰につながっている。要は高性能化が進んだことで、価格が上昇しているわけだ。できるだけ長く使うのは、大切なこと。今回は長持ちさせるポイントを紹介しよう。

1)チョイ乗りは避ける

 一般的な鉛バッテリーは電解という化学反応を利用している。近所のコンビニに行くだけなど、チョイ乗りだと化学反応が起こる前に使用終了となってしまうので、非常に負担が大きい。迂回するなどして、少しでも長めに乗るといい。

2)たまに充電する

 駐車環境などにもよるが、可能なら数カ月に1回でいいので充電をする。充電器は安いものでいいが、出力の少ないものを選び、できるだけゆっくりと充電できるものがオススメ。

3)急速充電は避ける

 バッテリーはゆっくりと充電するのが基本。逆に急速充電はバッテリーが痛むので緊急時以外は避ける。

ダッシュボードに置いておけるソーラー充電器も購入可能

4)サルフェーションを除去

 サルフェーションとはバッテリー内部の極板に付くアカのようなもの。付けば当然、性能が落ちてしまう。それを防止する装置が販売されていて、電気的なパルスによって付着を防止することで、性能を最大限に引き出すことができる。

5)ソーラー充電器などを接続

 長く放置すると、バッテリー上がりとなる可能性は高まる。ダッシュボードに置いておくと太陽光で発電、充電するソーラー充電器を装着しておくのは手。出力はさすがに小さいので、満充電を維持するのは無理だが、延命にはなる。またコンセントから電源を取って、自動管理するタイプの充電器もあり、少々高価だが、趣味のクルマなどめったに乗らない場合にはオススメだ。

 最後に、バッテリーは上げてしまうと、元の性能に戻らないと考えたほうがいい。バッテリーメーカーによると上げてすぐに充電すれば戻るとのことだが、ほとんどの場合、気がつくのは後になるので、戻らないと考えたほうがいいだろう。そのため日頃からの心がけは重要だ。ちなみに、寿命によるバッテリー上がりは、交換しかないので悪しからず。