現地時間5月20日、オーストラリアAリーグのメルボルン・ヴィクトリーは、日本代表MFの本田圭佑が今シーズン限りで退団することを発表した。

 昨夏に行なわれたロシア・ワールドカップ後に加入した本田は、堂々たるパフォーマンスを披露し、今シーズンのAリーグ18試合で7ゴール・5アシストの結果を残していた。

 レギュラーシーズンで3位になったチームは、今月12日に開催されたA・リーグのファイナルステージ準決勝でシドニーFCに1-6と大敗。そのため22日に行なわれるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループF最終節のサンフレッチェ広島戦が、本田にとってメルボルン・Vでの最終戦となる。

 豪紙『Brisbane Times』によれば、本田は20日に開かれた会見で、今後の去就について「来年もプレーしたいと思っていますが、どこに行くかはわかりません。少し疲れをとってから僕自身の目標である2020年の東京五輪へ出場するために最善の選択をしたい」とコメント。そのうえで、「サッカーをするために日本に戻ることはありません」と続けた。

「日本は非常に素晴らしい国だし、僕は大好きですよ。日本人なんでね。ただ、僕は新しいことに挑戦することが好きなんです。日本は僕にとって快適すぎます。そこにいることで、自分自身が挑戦しなくなってしまうかもしれないのが怖いんです」
 
 また、本田はオーストラリアでのプレーについて、「日本のようにとても良い国だった」と振り返った。

「あまりに快適すぎて、おそらく成功に飢えているアスリートにとっては良い環境ではないかもしれません。狂ったように努力をする必要がないですから。若い選手たちはそれについて考える必要があって、彼らは自分たちで何を達成したいかを決めなければいけないと思う」

 改めて日本に戻らないことを明言した本田は、この先、どのような道を歩むのか――。今年3月にACLで広島と対戦した際に「(五輪は)絶対出れると思っている。もう、ノンストップっすよね」と力説していたカリスマの動向に注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部