試合後の囲み取材、主な一問一答

 WBA世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は18日(日本時間19日)、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)準決勝(スコットランド・グラスゴー)でIBF同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)を2回1分19秒TKOで下し、WBA王座は2度目の防衛に成功。新たにIBF王座を獲得し、2団体王者となった。

 5階級制覇王者で現WBAスーパー王者のノニト・ドネア(フィリピン)が待つ決勝に駒を進めたモンスター。試合後、記者会見に続いて囲み取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。

――(会見で語っていた)力みとは?

「気持ちですね。気持ちが入り過ぎました」

――1回は相手がプレッシャーかけてきたのか? 井上選手が受けたのか?

「かけてくるなとは思っていた。ああいう展開に引きながら、迎え撃つ感じでやりました。気持ちの余裕はありましたね。余裕はありましたけど、やっぱり……硬さですよね」

――2回は重心を下げたように見えたが?

「予想以上にプレッシャーをかけてきたので、勢いづかせないためですね。1回よりは重心を抑えて。気持ち的にはリラックスしてましたけど」

1回終了時点で感じた余裕「感触的に負けはしないだろうと…」

――1度ダウンを取って、このラウンドで仕留めようと思った?

「効いているのはわかっていたので、いけるかなというのはありました。(2度目のダウンの)ボディーはあえて狙っていきました。1番効いたのはボディーですね。前回、見た試合でも(ロドリゲスの)ボディーは強くないなと。1回ダウンを取って、相手も上半身に意識がいっているので、そこで下にいきました」

――試合前に言っていた技術戦はできた?

「でも、面白かったですよ。自分もやっていてパンチが当たらない感覚はありましたし、逆にパンチも少しはもらいましたし。楽しかったですよ。それが2回で終わったというだけで。試合が長引けば、お互いに緊張感がとけて、良さがでてきて、もっとボクシングとして面白い展開になっていくんじゃないかと、1ラウンドが終わった時点で思っていたので」

――それくらいの余裕があった?

「ありましたね。1回終わったところでも、感触的に負けはしないだろうという気持ちの余裕はあった。長引くかなというのはありましたが、2ラウンド目の接近戦でいいパンチが当たったと」(THE ANSWER編集部)