Macには「Launchpad」という機能がある。これは、アプリケーションのメニューを画面全体に表示して、簡単に起動できるようにする機能だ。
iPhoneやiPadのメニューをイメージすると分かりやすいだろう。

今回紹介するのは、Windowsで同様のメニューを実現する「Paper Plane Smart Launch」というフリーソフトだ。

タッチでも操作できるので、Windowsをスマホ/タブレットライクに使いたい人にもおすすめだ。


●MacのLaunchpadとは?
Windowsアプリケーションの起動方法はさまざまだ。
・スタートメニューから起動する方法
・タスクバーにピン留めしたアイコンから起動する方法
・デスクトップのアイコンをダブルクリックする方法
……など、いろいろな方法がある。

今回紹介する「Paper Plane Smart Launch」(以下、Paper Plane)は、これにMacのLaunchpad(ローンチパッド)のような起動方法を追加するフリーソフトだ。

Launchpadは、Macでアプリケーションを起動するツール。
DocにあるLaunchpadのアイコンをクリックすると、画面全体が磨りガラスのような状態になり、アプリケーションのアイコンが均等に並んで表示される。

1つの画面で表示しきれない場合は、マウスのホイールを回転するとページが切り替わる(Magic Mouseだとマウス表面を左右にスライドする)。iPhone/iPadのメニュー画面をイメージすると分かりやすいだろう。


Mac:DocのLaunchpadアイコンをクリックする。



Mac:画面全体が磨りガラスのようになって、アイコンが均等に並んで表示される。


Paper Planeをインストールすると、これと同様のメニューがWindowsで利用できるようになる。
初期設定では、デスクトップをダブルクリックするか、マウスポインタを画面左下隅に置くとメニューが表示される。また、アイコン以外の箇所をクリックするとメニューが消える。次はWindows 10でPaper Planeのメニューを表示した状態だ。


Windows 10でLaunchpadのようなメニューを実現できる。



●デザインやメニュー構成も自由にカスタマイズ可能
Paper Planeの設定は、タスクトレイのPaper Planeのアイコンを右クリックし、メニューの[Paper Planeの設定]を選択して行う。
または、メニューを表示した状態で背景を右クリックして、[Paper Planeの設定]を選択してもかまわない。

設定できる項目は豊富だ。アイコンのサイズ、背景のぼかし具合、起動用のショートカットキーやマウスのホットコーナーの設定など、見た目や機能を自分好みにカスタマイズできる。

もちろん、アイコンの追加/削除もできる。
メニューを表示した状態で背景を右クリックし、メニューの[追加]を選択すると、ファイルやフォルダー、「再起動」や「ゴミ箱」などのシステムアイコンを追加することができる。

また、背景の右クリックメニューで[追加]の[ウィンドウモード]を選択すると、メニューがウィンドウ表示に変化する。ここにエクスプローラからアイコンをドラッグ&ドロップして追加することも可能だ。

なお、アイコンを削除するなら、アイコンを右クリックして[削除]を選択すればいい。


タスクトレイのアイコンを右クリックして[Paper Planeの設定]を選択する。



Paper Planeの設定画面。外観やレイアウト、ショートカットキーなどを好みでカスタマイズできる



背景部分の右クリックメニューでアイコンを追加できる。



メニューをウィンドウ表示にして、アイコンをウィンドウ内にドラッグ&ドロップして追加することもできる。


Paper Planeのメニューは、パソコンがタッチ対応していれば、左右のスライド操作でページを切り替えたり、アイコンのタップでアプリを起動したりすることもできる。タッチ操作することが多いなら、スマートフォンやタブレットのような操作でWindowsを使えるようになるだろう。

なお、現在、開発元のサイトからは必要なファイルをダウンロードできないようだが、窓の杜やベクターのサイトからダウンロード可能となっている。

窓の杜
ベクター
開発元のサイト


井上健語(フリーランスライター)