「20年以上たけしさんを担当していた50代の女性専属スタイリストのSさんが3月いっぱいで解雇されたんです。今は特定のスタイリストがいないため、衣装の色合いやサイズにバラつきが出ています」(テレビ局関係者)

「オフィス北野」から独立し、昨春から新事務所「T.Nゴン」で活動を開始したビートたけし(72)。取締役には愛人と報じられている18歳年下のAさん(53)も名を連ねる。前出の関係者は続ける。

「Sさんは、たけしさんの先代スタイリストの助手だったんです。長年、たけしさんのあのイメージを作り上げてきた“陰の功労者”でした。愛想のよい、少しふくよかな女性で、現場の潤滑油になっていた貴重な存在。芸人仲間やテレビ局のスタッフたちの間でも、とても親しまれていたんです」

そんな彼女に、突如のクビ宣告。いったい何があったのだろう。

「スタイリストは仕事上、採寸や衣装の微調整のためタレントさんの体に触れることがありますが、Aさんがその行為を許せなくなったようなんです。今年1月、Aさんは突然『たけしの体に触るな!』と激怒してSさんに契約解除を言い渡したとか。『オフィス北野』時代からの重鎮スタッフが間に入ってAさんに再考を促したそうですが、彼女が翻意することはありませんでした」

“嫉妬”ゆえの決断なのだろうか。たけしを知る制作関係者は言う。

「Aさんは今の事務所の共同経営者でもありますから、たけしさんに古くから関わっている関係者を改めて“精査”しているようです。同時期に喫煙問題で解雇されたスタッフもいたそうです。“たけしさんがAさんの言うことしか聞かない状態なのをいいことに、言うことを聞く人で周囲を固めようとしている”という声も聞きます」

実際、たけしの長男・北野篤氏(38)は、『週刊文春』5月2日号で、こんな不安を漏らしている。

《実はもう父とは二年近く連絡が取れない状態が続いています》
《父の周りにいる顔ぶれもすっかり変わり、そうした人たちの悪い噂も見聞きするようになった。この状態を放置している父は何を考えているのか。何もできないのでしょうか》

前出の制作関係者はこう語る。

「たけしさんは周りから『殿』と崇められていますが、Aさんだけは最初から違いました。叱ったり罵倒したりすることもあります。そうかと思えば、パジャマからズボンにはき替えさせたり、靴下をはかせてくれたりと何も言わずとも身の回りのことをやっていました。亡き最愛の母・さきさんがまさにこのタイプ。Aさんはたけしさんの“理想の女性”だったんでしょうか……」

たけしの知人によれば「Sさんの契約が3月で満了しただけ。新事務所の経費削減の一環」だというが、“専横”ととらえかねない言動なのでは――。