2019年5月8日、国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)で開催される国内最大級の野外フェスティバル「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019」の第3弾出演アーティストが発表され、ネット上で波紋を呼んでいる。

ツイッターで話題に上ったのは、登録者数550万人超のYouTuberグループ・Fischer's(フィッシャーズ)。ベテランから若手まで大物アーティストが数多く出演する歴史あるフェスに、まさかのYouTuber...ということで、厳しい声が相次いでいる。

「ロッキンにフィッシャーズは場違い」

フィッシャーズはシルクロード、マサイ、ンダホ、ぺけたん、ダーマ、ザカオ、モトキの7人からなるYouTuberグループで、2012年8月に現在のYouTubeチャンネルを開設、15年7月から大手YouTuberプロダクションのUUUMに所属している。彼らは中学時代の同級生で、仲のよさをうかがわせるテンポの良い掛け合いが特徴だ。

これまでも自分たちの楽曲を動画で披露することがあり、2018年4月には「ミュージックステーション」(テレビ朝日)に初出演、話題を呼んだ。18年8月には1stフルアルバム『僕らの色 みんなの色』をリリースするなど、音楽活動の幅を広げてきた。

20年目を迎える今回のイベントは2019年8月3・4・10・11・12日の5日間に開催され、フィッシャーズの出演は11日。ファンの多いイベントということもあり、ツイッターでは批判の声が目立つ。

「ロッキンにフィッシャーズはまじでない 歌は自分らのイベントでやれ 素人だろ」
「ロッキンにフィッシャーズってなんか違う気がする‥‥フィッシャーズ嫌いな訳じゃなくただなんか違うかな?って思っただけね」
「本当にロッキンにフィッシャーズは場違いだって......。副業系ミュージシャンがでる場ではないっすよ...まじで...国内最大のフェスですよ......」

出演を疑問視する声が多数寄せられる中、「本業じゃなくても音楽やっててファンもいてがんばっている子たちならべつにいいじゃん」「アイドル出てるようなフェスなんて最初からロックフェスじゃなくて音楽フェスだし今更どうでも良くね???」といった声も散見されている。

ファンの「マナー」心配する声も

こうした批判を受けてか、メンバーのぺけたんさんは9日2時半ごろに以下のようなツイートを投稿、同日12時半までに1万件以上の「いいね」を獲得している。

「おれは自分の音楽を信じて10年間歌い続けてきました。理論も勉強して身体作りから発声まで自分なりに頑張ってきて手は抜いてません 厳しい意見もありますが音楽をついでになんて一度も思ったことはありません せっかくいただけた貴重な機会、万全の状態で楽しみながら挑んで行けたらなと思います」

また、リーダーのシルクロードさんも、ぺけたんさんのツイートを引用する形で、

「やってくれと頼まれて、俺らもやりたいと思ったら必死でやるだけ。他人の評価とか気にして、立つ場所なんて決めるわけがない。100人に批判されても、仲間の7人がいいね!といったらやる。応援してくれるみんなもいるしね!」

と投稿した。

フィッシャーズの出演を疑問視する声とは別に、彼らのファンの「マナー」を懸念する声もある。ツイッターでは彼らのファンを「フェスに慣れていない」とし、「ボード」や「うちわ」の持ち込みを自粛するよう求める声があがっている。

「ロッキンはロック音楽フェスなので、うちわやペンライトは自粛してね、後ろの人が見えなくなるからね。」
「心配なのはフェス慣れしてない女の子たちが悪気なくうちわとかボードを持って行ってしまって、バンドファンにめっちゃ煙たがられる未来が見える、見えるぞぉ。。。もし初ロッキン参戦であるなら、行くにあたってルールやら服装やら確認してから臨めたらいいね!」
「別に、フィッシャーズさんがロッキンに出るのは良いとは思う...アンチとかは出るだろうけど、自分達の好きなようにやって欲しいし...けど、もし行く人がいたら、ボードとか絶対持ってかないで...」