桐蔭横浜大のMFイサカ・ゼインが25日、来季の川崎フロンターレ入団のための仮契約を結んだ。「川崎は誰もが思っている通り、基礎技術は日本一。日々の練習で向上して、一日でも早く個の力を向上していきたい」と意気込んだ。

 桐蔭横浜大にとって、川崎Fは縁があるクラブ。川崎Fサッカーの礎を築いた風間八宏監督(現名古屋)は、1998年より本格強化を進めた同大で監督を務めた人物。八城修総監督は当時はコーチ。風間監督に「ベンツのエンジンを積んだポンコツ車」と潜在能力を“評価”されていたという安武亨現監督は、99年に入学した2期生だった。

 また地理的に近いことから練習試合を何度も行う間柄で、イサカのプレーもその練習試合で川崎Fの強化部の目に留まったのだという。

 風間イズムを継ぐチーム同士の融合。同大からの直接的な初の選手の受け入れに、川崎Fの竹内弘明強化部長も「ウチにとっても嬉しいこと」と喜びを語った。