多くの画像や動画、大容量のファイルを送信する場合、
「メールサーバーの容量制限に引っかかって送信できない!」
こうしたことは仕事でファイルやデータのやりとりをしていると意外によくある。

そんなときに便利なのが、無料で使えるファイル転送サービスだ。

ファイル転送サービスといえば、
今年1月に発覚した「宅ふぁいる便」事件が記憶に新しい。

「宅ふぁいる便」は、オージス総研が運営する老舗のファイル転送サービス。
一部サーバーに対する不正アクセスが原因で、約480万件もの個人情報が流出してしまったのだ。流出情報には、メールアドレスやログイン用パスワードに加え、ふりがなの氏名、生年月日、住所地の都道府県なども含まれていた。その影響は深刻で、現在でも再開のメドは立っていない。

この事件で、
「ファイル転送サービスって怖い!」
そう思ってしまった人もいるだろう。

しかし情報流出の心配なく使えるファイル転送サービスはある。
その中でも最強ともいえるのが、「GigaFile(ギガファイル)便」だ。


■登録不要のサービスなので個人情報流出のリスクがない
先ほど紹介した「宅ふぁいる便」の事件では、
・メールアドレスなど個人情報の登録が必要なプレミアム会員(無料)
・ビジネスプラス会員(有料)
・上記の退会者の情報
これらが流出した。

ところが登録不要で利用できる「通常プラン」なら、そもそも流出するような情報が「宅ふぁいる便」に保存されていないため、結果的に無傷だったのである。

ここから読み取れる、学べるのは、
ファイル転送サービスを利用するなら、
情報登録が不要な「非登録型のサービス」を使うべき
という教訓だ。

その点から見た「GigaFile便」は、プランなどが細かく別れていない。
すべてのユーザーが登録不要で利用できる完全な非登録型サービスなのだ。
これなら、そもそも個人情報流出のリスクがないため安心して利用できるというわけ。


■1ファイル100GB以内なら個数は無制限でアップロード可能
ファイル転送サービスには、アップロードサイズに上限が設けられている。
しかし「GigaFile便」は1ファイルが100GB以内なら、アップロード個数は無制限。
これだけの大容量に対応していれば、ほぼサイズを気にすることなくファイルのやり取りができるだろう。


■保持可能な期間が最長30日もある
さらに「GigaFile便」では、アップロードしたファイルの保持期間は、
・7日
・14日
・21日
・30日
この4つから指定できる。
最長30日の保存期間というのは、ファイル転送サービスの中でも屈指の長さだ。
これだけあれば、ファイルを渡した相手にもゆとりをもってダウンロードしてもらえるはずだ。


■使い方はファイルをドラッグ&ドロップするだけ
「GigaFile便」の使い方は、一般的なファイル転送サービスと同様で、きわめて簡単。
・最初に保持期間を選択
・画面上に直接ファイルをドラッグ&ドロップする
もしくは、
・「ファイルを選択」から指定する
これだけでOKだ。

操作が完了すれば、ただちにアップロードが行われ、ダウンロード先のURLが発行される。
あとは、そのURLをコピペしてファイルを渡したい相手にメールで知らせればよい。
メールを受け取った相手は、URLのリンクをクリックすればダウンロードページにアクセスできるので、そのままダウンロードしてもらえばOKだ。


最初に画面上部にある保持期間を選択し、「ファイルを選択してください」のスペースにファイルをドラッグ&ドロップすると、アップロードが行われる。



アップロードが完了すると、下にダウンロード先のURLが表示される。



ダウンロード先のURLをコピーしたら、メールに貼り付けて、ダウンロードして欲しい相手にメールを送信する。



メールを受け取った相手はリンクをクリックすれば、ダウンロード先にアクセスしてダウンロードができる。



■ファイル自体のリスクにはパスワードと削除キーで対応
「GigaFile便」は、登録不要なので個人情報が流出する心配はない。
しかし、アップロードしたファイルが第三者に見られないのか?
心配になる人もいるだろう。

心配な人は、アップロード時にダウンロード用パスワードを設定すればよい。

ダウンロード用パスワードを設定しておけば、パスワードを知らない第三者はダウンロードができない。
ファイルのセキュリティが気になる人におすすめだ。
機密情報を含む重要なファイルをやり取りする場合は、
・ダウンロード用パスワードを設定
・ダウンロード先URLとダウンロード用パスワードを相手に通知
こうすれば安心だ。

なお、ダウンロード先のURLが発行される際に、「削除キー」も発行される。
このキーを使えば、アップロード済みのファイルを削除できる。
重要なファイルの場合は、
・相手がダウンロードしたら、連絡をもらう
・ダウンロード完了後、迅速にファイルを削除する
こうすれば安心だ。


ダウンロード用のパスワードを設定するには、「ダウンロードパスワード」欄に任意の文字列を最大4文字で入力し、「設定」をクリックする。



ダウンロードする際は、パスワードを「ダウンロードキー」欄に入力し、「ダウンロード開始」をクリックする。アップロードしたファイルを削除する際は、削除キーを「削除KEY」欄に入力して「削除」をクリックする。


「登録不要」「超大容量」「保持期間の長さ」と、まさに三拍子揃ったGigaFile便。筆者もふだん使いの転送サービスとして、頻繁に利用している。大容量ファイルのやり取りに困っている人は、一度試してみてはいかがだろうか。

「GigaFile便」


執筆:しぶちん(ITライター)