日本人の4人に1人が悩んでいるという花粉症。発症のピークは20〜30代ですが、近頃では幼児期から発症する子どもも増加傾向に。もはや国民病ともいえる花粉症に苦しみ、この時季はくしゃみ、鼻水、鼻づまりがつらいという人も多いのでは。
そんな花粉症や副鼻腔炎(以前、ちくのう症と呼ばれていた症状)で悩む人のため、鼻づまりがラクになる超カンタンな裏技を耳鼻科医の北西先生に教えてもらいました!
【教えてくれたのは…】
北西 剛
きたにし耳鼻咽喉科院長、医学博士。
1966年、大阪府守口市生まれ。滋賀医科大学卒業。病院勤務を経たのち、2005年に故郷守口市に「きたにし耳鼻咽喉科」を開院し、現在に至る。14年、医学博士号取得。日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本気管食道科学会専門医、日本アーユルヴェーダ学会理事長、日本胎盤臨床医学会認定医・理事、日本統合医療学会認定医、日本ホメオパシー医学会認定医。こうした専門分野以外にも、森林セラピスト、野菜ソムリエ、さらに阪神タイガースネット検定合格など多彩な顔を持つ。
“足首輪ゴム”でアレルギー性鼻炎の症状がすぐに和らぐ!?
用意するものは1本の輪ゴムだけ。それを足首に巻くだけで、頑固な鼻づまりが改善されるのです!
……ってシンプルすぎません!? 北西先生、本当ですか?
「はい、輪ゴムで足首にある『照海(しょうかい)』のツボを刺激することで、とくに花粉アレルギーによる鼻づまりが解消されます」
■頑固な鼻づまりも輪ゴムひとつで改善
ヒトの体には「免疫」と呼ばれる機能が備わっており、外から体内に侵入しようとする異物を除去しようとします。
しかし、細菌・ウイルスなど有害物質に対して反応するばかりではなく、人体に無害なものに対しても過剰に反応してしまうことがあります。これがアレルギーであり、とくに花粉アレルギーによる鼻炎の発生と鼻づまりには多くの人が悩んでいます。
花粉アレルギーが発症するのは、リラックスを促す副交感神経優位のときです。鼻粘膜の毛細血管が広がって鼻粘膜が敏感になるため、無害なはずの花粉にも反応してしまうのです。
輪ゴムで足首にある「照海」のツボを刺激すると、上半身は副交感神経にかわって興奮を誘う交感神経が優位となります。その結果、鼻粘膜の毛細血管は緊張して収縮し、花粉に対して過剰反応しなくなり、炎症が治まり鼻通りがよくなります。
〈用意するもの〉
輪ゴム(16号、直径38mm)……1本
〈やり方〉
1. 両足の「照海」のツボを親指の腹で押し、どちらのツボが「硬い」「痛い」と感じるか確認する。
「硬い」「痛い」と感じたほうの足首(差がない場合は原則右足)の「照海」のツボに当たるように輪ゴムを1分間巻く。
☆正しく押す位置をCheck!
両足の内くるぶしの下にあるのが「照海」のツボ。
★輪ゴムがズレない巻き方も!
輪ゴムが内くるぶしの下からズレてしまうときは、靴下を履いた上から輪ゴムを巻くか、輪ゴムを2本結んでつないで、足首と足の甲に巻けばズレにくくなります。
(参考)
TJ MOOK『もう悩まない!副鼻腔炎・花粉症を薬に頼らず治す!』
監修:北西 剛
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編/FASHION BOX