ケイ・オプティコムのクラウドソーシングを活用した映像通訳サービス「クラウド通訳」が、2月11日まで開催されていた「第70回さっぽろ雪まつり」で導入され話題を呼んでいる。

【写真を見る】人にリアルタイムで通訳してもらえるのが魅力

「クラウド通訳」はサービスリリース時から札幌パルコにて利用されている実績や、トラブル時に柔軟に対応できる「通訳呼び出し型のサービス」が高評価を得て、「さっぽろ雪まつり」のおもてなし用ツールとして導入されることとなった。言語は英語、中国語、韓国語に加え、タイ語の通訳にも対応しており、期間中は、大通の臨時案内所やJR札幌駅など6箇所で利用することができた。昨年は27万人を超える外国人がさっぽろ雪まつりを訪れたこともあり、インバウンドの受け入れ態勢の強化にも一役買った。

■ 「クラウド通訳」とは

スマホ・タブレットで、画面上に「通訳さん」を呼び出せるサービス。インターネット上で働く「通訳さん」が、海外からの観光客との会話をサポートしてくれる。人が通訳するため、すばやいレスポンスと細やかな通訳が魅力だ。英語・韓国語・中国語・タイ語の4言語に対応している。

■ 導入後の反応は…?

導入した観光協会では、通訳が会話を広げてくれるなど、ほかのサービスと比べ対面で人間と会話できるという点がメリットだと喜ばれている。また、実際に利用した外国人からも「用件が伝わりとっても満足しています。 英語がしゃべれない中、中国語で会話できて感謝しています(中国人) 」、「コミュニケーションが取れてよかった。とっても楽しい体験だったよ!(アメリカ人)」と好評だ。

小売店舗などにとっては、インバウンド観光客対応のための一般的な通訳サービスの料金は高額で、導入のハードルが高いという課題があるがクラウド翻訳なら手軽に導入できることが魅力だ。また、専用のコールセンターをもたずにクラウド上でサービスを提供することで、長時間拘束される仕事が困難な子育て世代への就労機会創出にもつながる。インバウンド対応の新たな手段としてこれからの活躍に期待できそうだ。(東京ウォーカー(全国版)・篠田)