AP通信が筒香の記者会見を特集「母国の野球を改善させることを目指している」

 子供たちの将来を危惧し、野球人口の減少や、それに繋がる球界が抱える問題点を語ったDeNAの筒香嘉智外野手。日本外国特派員協会で記者会見を行った和製大砲の発言が米国でも話題となっている。

 AP通信は「MLBでのキャリアを始める前に、ツツゴウは母国の野球を改善させることを目指している」と見出しを付け、将来の野球界に向け警鐘を鳴らした筒香を特集。

 記事では日本のアマチュア野球界で過酷な練習、体罰などが問題視されていることをレポート。筒香が球界の未来に向け記者会見を行った様子を紹介し「母国での野球界の現状を正常化させるために尽力している」と伝えている。

 また、野球指導者の方針、勝利至上主義など様々な問題点を訴えかけたことに言及し「元レッドソックスの投手であるダイスケ・マツザカは、高校時代にマラソンのように投げ続ける投手としての象徴的存在だった」と、高校時代にPL学園と延長17回の死闘を演じた松坂を例に挙げている。

 高校時代に活躍した選手たちのその後にも注目し「マツザカに加え、ユウ・ダルビッシュとショウヘイ・オオタニも日本の高校野球のシステムの中で耐え抜いたものの、結果として彼らのプロとしてのキャリアの中で、腕に怪我を負ってしまった」と、メジャーでケガに苦しんだ現状を伝えている。(Full-Count編集部=AP)