1月21日に行なわれたセリエA第20節で、ユベントスはキエーボに3-0と快勝した。セリエA再開初戦を確実に制し、前人未到の8連覇へ後半戦も順調に足を踏み出したかたちだ。

 だが、この日は、エースのクリスチアーノ・ロナウドがPKを失敗してしまった。イタリアに来てからこれまで4度のPKを成功させてきた点取り屋も5回目にして初の失敗をした。

 衛星放送『Sky Sport』やユーベの専門サイト『juvenews.eu』によると、リーグ戦でC・ロナウドがPKを外したのは、レアル・マドリーに所属していた2017年11月25日に行なわれたマラガ戦(ラ・リーガ第13節)以来のこと。ただ、このときはこぼれ球を自ら押し込み、結果的に得点している。

 キャリア通算では、130回のPKのうち、失敗したのは22回。成功率は83パーセントにものぼる。それだけに、この日の失敗はより際立った。

「イタリアで初めてC・ロナウドのPKを止めた男」になったのは、ステーファノ・ソッレンティーノだ。3月で40歳になる大ベテランだ。

 試合後、ソッレンティーノは、「PKと判定した主審に怒っていた。PKを止めるよりも、勝点を得るほうが良かったよ」と、自身の功績よりもチームの黒星を嘆いた。そのうえで、「クリスチアーノ・ロナウドのPKを止められたら、と刺激は感じていた。GKコーチとの仕事のおかげだ」と喜びを表している。

「僕は3月で40歳になるリーグ最下位のチームの選手だ。ユベントスにいったクラウディオ・フィリッピのようなGKコーチと一緒だったのは幸運だった。そして今のロレンツォ・スクイッツィ(GKコーチ)も素晴らしい仕事をしている」

 セリエAデビュー戦となった前回のキエーボ(セリエA第1節)との対戦でも得点を挙げられず、今回はPKまで失敗してしまったC・ロナウド。27日の次節ラツィオ戦では、雪辱しようと燃えるに違いない。