久留米のあけぼの商店街に佇む「蛙屋(かえるや)」は、久留米では珍しい「どきどきうどん」をベースにした、肉うどんの店だ。昼はボリューム満点の肉うどんを、夜はバーとしてワインと日本酒を楽しむことができる。逆さまの看板を目印に、いざ入店!

【写真を見る】黒っぽいうどんスープは、見た目とは裏腹にスッキリとした味わい/(C)KADOKAWA/Photo by 本田純一

■ 食べ応え抜群の肉うどん

久留米シティプラザ・六角堂広場の横にある「あけぼの商店街」は、人気の餃子屋「娘娘(にゃんにゃん)」や老舗ジャンズバーなどが軒を連ねる、ちょっとディープな路地だ。その一角に、逆さになった“うどん”の看板が目印の「蛙屋」がある。

小倉の「どきどきうどん」系の肉うどんをウリとして、2013年にオープン。10年前にうどん作りの世界に飛び込んだ店主の熱田さんは、これまで様々なうどんにチャレンジしてきたが、ようやく自分の理想とするうどんに出会って、今のスタイルになったという。主役の肉うどん( 580円)は、ごろっとした国産の豚サガリを使用し、甘辛い黒いスープに沈む太打ち麺が特徴的。もやしと卵がトッピングされていて、これだけでもボリューム満点だが、ごぼう天やちくわ天などのトッピングをする人も多いそう。うどんの替え玉(100円)もできるので、独特のコシがある自家製麺を楽しみたい人にもおすすめだ。

■ 夜は、ワイン・日本酒・アテを楽しむバーに変身

木曜から日曜のみ、夜はバーにもなる。お酒に詳しい女性スタッフが厳選した日本酒やワインが多数ならび、和洋問わず、お酒に合うアテがずらり。

中には、食用カエル肉を使った珍メニューもあり、お酒片手にあれこれ試してみて。夜限定で「明太子うどん」(500円)や「カルボナーラうどん」(500円)「焼うどん」(600円)などもあるから、シメまで満喫できる。

また、店内に一歩入るとすぐに店名の由来がわかるはず。店主が好きだというカエルにちなんだグッズが、いたるところに飾られているのだ。「可愛らしいものばかりですし、海外の珍しい置物なんかもありますので、カエル好きにはたまらないお店ですよ」(熱田さん)。

[蛙屋] 福岡県久留米市六ツ門町10-68 / 0942-37-5520 / 11:30〜13:30 ※木〜日曜11:30〜13:30、18:00〜22:00※麺がなくなり次第終了 / 月曜休み(祝日の場合は、月曜・火曜休み)

取材・文=森川和典、撮影=本田純一(九州ウォーカー・森川和典)