VTuberの「牡丹きぃ」がツイッターで行った運営会社への告発が物議を醸している。

 牡丹きぃは2017年6月にチャンネル登録したVTuber。チャンネル登録者数は1万4000人ほどで、昨年8月頃から活動を本格化。「歌ってみた」の動画や、サブチャンネルでゲーム実況などもしていた。

 そんな「牡丹きぃ」だが、3日に自身のツイッターを更新し、「おとなの事情で、きぃがきぃでいられなくなってしまうかもしれないのだ」とツイート。「いまの活動を持続するにはおとなの事情で難しいかもしれないのだ。きぃは、きぃをやめさせられてしまうかもしれません」と運営側とのトラブルを匂わせた。さらに、その後のツイートの中で「1日15時間は活動してきました」「固定給は少しいただいていましたが、もちろん、スーパーチャットも、すべて運営さんにいっていました」は長時間拘束と低賃金という現状を告発していた。

 また、これまでの企画の中で過剰な演出や「やらせ」あったことなどを暴露しつつ、「実はきぃ、運営さんとはお会いしたことがないんです」「契約書書いてもらいましたが、何も書かれてないんです」と、実質的には契約書を交わしていないことを明かし、「運営さんに感謝してるし、大好きでした。(中略)でも金もうけになると目の色が変わる運営さんのことは嫌いです」と述べていた。

 その後は「無理やり先ほどのツイートを消されました・・・(中略)きぃ、消えなきゃいけないのかな・・・」といった運営側にツイートが削除されたことを報告。ネットからは「ひどいですね…」「完全に搾取だ。可哀想」といった声のほか、運営側を批判する声が多々寄せられていた。

 これに対し、運営側は9日になってツイッターを更新し、「牡丹きぃを応援してくださっているファンの皆様を始め、関係者様、同業他社様にご心配とご迷惑をお掛けした事に深くお詫び申し上げます」とし、「牡丹きぃ」のユーチューブチャンネルで「牡丹きぃのTWITTERでの発言による 謝罪と釈明とお願い」という動画をアップ。

 その中では、「牡丹きぃ」のツイートの一部削除や契約書を交わしていなかったことは認めつつも、長時間拘束については「指示をしているわけではなくて、お任せしていた」とコメント。また、報酬は「完全折半」だったとし、可能な限り増やしたこともあるとした。

 さらに、スーパーチャット(ユーチューブの投げ銭)については、1月に振込予定だったと釈明していたものの、最後には「『牡丹きぃでいてほしい』というファンの強い思いに答えようと、一生懸命頑張っていたと思います。その一方で牡丹きぃさんは、またどこかで一からやり直したいっていう思いもあるんだと思います」「運営側からのお願いとして『牡丹きぃさん』を『牡丹きぃ』から解放してあげていただけないでしょうか」と「牡丹きぃ」の活動停止を匂わせていた。

 謝罪はあったものの、この動画に対してファンからは「実質クビ宣告…?ひどい」「あまりにも一方的過ぎる」「あなたが権利をすべて渡して牡丹きぃを解放してあげてくださいよ」といった声が殺到。公開直後から炎上状態になっている。

 10日昼現在、「牡丹きぃ」本人からのコメントは出ていないが、果たして騒動はどのような決着になるのだろうか――。

記事内の引用について
牡丹きぃ公式ツイッターより https://twitter.com/bkeygames
牡丹きぃ公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCfd70dsHfx0vevwIoUv3zCw
株式会社CotoIT公式ツイッターより https://twitter.com/CotoIT_Inc