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任天堂のレジーさんことReggie Fils-Aimé社長は、同社のファミコンミニ(ニンテンドークラシックミニ ファミコン)とスーファミミニ(ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン)は、少なくともアメリカでは在庫限りで追加生産する予定がないことを明らかにしました。

レジーさんは先日、NINTENDO 64の復刻版を発売する予定は当面は存在しないとコメントしていましたが、すでに発売済みの両復刻ゲーム機も間もなく店頭から姿を消すことになるかもしれません。米エンターテイメント業界誌のハリウッド・リポーターは、レジーさんにブラックフライデー(年末商戦期の序盤)最初の5日間の大成功や、デジタル販売が全盛のなかで物理的なゲームパッケージを販売する意味から、任天堂とeスポーツとの関わりまで、話題が多岐にわたったインタビューを実施しました。

そうした質問の1つが、「将来、(スーファミやファミコンとは)別の復刻ゲーム機を出す予定がありますか?すでにリリースされている復刻ハードで追加のゲームを配信する予定がありますか?」というもの。これに対するレジーさんの答えは、以下のとおりです。

私たちの復刻ゲーム機にはアドオンの(後付でのゲームの追加)機能がありませんので、購入時に入っているコンテンツが全てです。我々は、NES Classic(海外版ファミコンミニ)とSNES Classic(同スーファミミニ)の両方で、一時代を代表する最高のゲームを入れるために非常に努力したんですよ。それに復刻ゲーム機は、過去のゲームを復刻する計画の一部に過ぎないとは前も言ったことです。また、少なくともアメリカでは、これらの製品はホリデーシーズン(年末商戦)に販売されますが、売り切れてしまえばそれで終わりです


つまり、今ある在庫限りで追加生産はしないという方針が語られています。

これ以上のレトロゲームを遊び続ける方法は、レジーさんいわく「Nintendo Switch Onlineを通じて提供される予定です。3つの新作(『忍者龍剣伝』『アドベンチャーズ オブ ロロ』『ワリオの森』をリリースしたばかりですよ」とのこと。任天堂の過去ゲーム機用ソフトはNintendo Switch Onlineの1コンテンツに過ぎず、しばらくは独立した復刻ハードを出す意向はないようです。

もっとも、レジーさんの「追加生産なし」発言は、あくまで「少なくともアメリカでは」との但し書きつき。しかもファミコンミニはいったん生産終了した後に生産再開された過去もあり、急いで在庫品を確保に走るには及ばないかもしれません。

これ以外にも、本インタビューは『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の追加DLC第一弾に『ペルソナ5』(現状ではPS4版のみで、スイッチ版なし)を選んだ意図は新規参戦キャラが非常に広い範囲から選ばれると伝えたかったから、3DSなど携帯ゲームハードとスイッチの客層は全く異なっている(だから3DSビジネスは止めない)と様々な話題に触れています。

興味のある方は、ハリウッド・リポーターの原文記事を読まれるといいかもしれません。