韓国で最近、親族間の性暴力事件が多発している。

例えば今年10月には、いずれも未成年の実の娘3人に7年間に渡って性的暴行を加えたとして、50代の男性に懲役20年の判決が下された。

韓国メディアの報道によれば、この男性は妻が仕事に出かけた隙を見計らって、自宅で娘たちに暴行を加えていたという。

ソウル高等裁判所は判決で、「被告人の行為は人間として想像することすら難しい人面獣心の行為」と言い放っている。

また今年6月には、高校生の実の娘に睡眠薬を飲ませるなどして性的暴行を加えたとして、50代の父親に懲役4年の判決が下されている。

同様の事件はほかにもある。

昨年には、50代の男性が実の娘にわいせつ行為を働き、わいせつ動画をネット配信させたとして逮捕されている。

仁川桂陽(インチョン・ケヤン)警察署によれば、この男性は娘が高校2年生だった2012年から昨年11月まで、約6年間に渡って娘にわいせつ行為を働いたという。男は、障害を持つ妻が寝ている隙を見計らって犯行を重ねていた。妻は娘が受けた被害に、まったく気づいていなかったという。

さらに同7月からは、2カ月間に渡って成人向けライブチャットへの出演も強要。視聴者の要求通りに服を脱がせて荒稼ぎし、無職のA氏はそのお金を生活費に充てていたらしい。

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こんな事件もあった。

30代の韓国人男性は、16年11月にフィリピン出身の婚約者とその連れ子と3人で生活を開始した。同年末からは、妻の父と兄、妹もフィリピンから呼び寄せ、自宅で共同生活を送るようになった。

事件は結婚式を4日後に控えた2月14日に起こった。

男は妻をフィリピン国籍の同僚とともにホテルに泊め、明け方に一人で帰宅。妻の連れ子と一緒に寝ていた義理の妹にわいせつ行為を働き、義理の妹が動揺する姿を見ると、力ずくで押さえつけて強姦したという。

男には、懲役7年と120時間の性暴力治療プログラムが課せられている。

そのほかにも実の孫娘に6年間に渡って性的暴行を加え2度も妊娠させたとして50代の男性が懲役25年の判決を言い渡されるなど、ショッキングな事件が続いている。

ただ、これらは一例に過ぎず、韓国では親族間の性犯罪が絶えない。

韓国大検察庁が発表した統計によれば、同犯罪の数は14年637件、15年688件、16年730件と年々増加している。しかも、それはごく一部にすぎず、性犯罪全体の被害親告率が10%未満といわれる中でも、親族による被害の親告率は特に低いという。

韓国で親族間の性暴力が絶えないのはなぜなのか。

韓国の専門家たちは、その一因に、大人たちに対する性教育が不足していることがあると指摘する。性暴力サポートセンターなどを運営する社会団体「タックティーンネイル」のイ・ヒョンスク常任代表も、こう話している。

「オランダでは成人を迎えると、成人として守るべき義務について教わります。韓国では父母に対する教育を学校で行っていますが、忙しさなどを理由に出席率が低い。父母教育を受けなければペナルティーを受けるなど、システムを強化する必要があります」

韓国で増え続ける親族間の性暴力。早急に対策が打たれ、“人面獣心”による事件が根絶されることを願うばかりだ。

(文=S-KOREA)