軽井沢を舞台に現在Netflixで配信中の人気リアリティーショー『TERRACE HOUSE OPENING NEW DOORS(テラスハウス オープニング ニュー ドアーズ)』に出演し、自身がバイセクシャルであることをカミングアウトしたことで話題の、池添俊亮くん。

いままさに注目の的である彼に、4回にわたって“恋愛”について語ってもらいました!
第1回目の今回は、カミングアウト後の心境や池添くん自身の理想の恋愛観について迫ります!

中高生のときからのモヤモヤが、やっと確信に変わった

――カミングアウトしたときの周りの反応は?
元々、言うことにすごく抵抗があって、SNSとかでも叩かれるんだろうなっていうのは承知でカミングアウトしたんです。
でも意外と、一緒に住んでたメンバーたちも、テラスハウスを見てくださってる方たちも、そこに対してマイナスなことをいう人が全っ然いなくて! 「あ、そうなんだ」くらいの反応だったんで、自分が勝手に悲観的になってただけなんだと気づきました。

――気づいたのはいつからだった?
はっきりしたのは、テラスハウスに住んでからです。自分でも、そこをはっきりさせたくて入居したので。

でもなんかその、もやもやっとした…
これは恋愛感情なのか、どういう意味で自分が男性を気になって目で追ったりしてるんだろうって考え始めたのは、思春期、中学高校時代とかからなんだと思います。この人がきっかけ、っていうのは特になかったです。

――男性が好きかもしれない自分のことをどう思った?
たぶん中学高校時代は、そう思ってたけど誰にも言わないし、むしろあんまり考えないようにしてたと思います。田舎っていうのもあったし、周りにそういう人もいなくて。

東京に住んでるとカミングアウトしている人が意外といるじゃないですか。もしかしたら自分が元々東京に住んでたら、答えが出るのが早かったのかな〜とか思ったりするけど…。でも当時はできるだけ見ないように考えないように、って思ってました。

干渉しすぎない恋愛が理想。テラスハウスで少しだけ積極的になれたかも

――奥手?それとも積極的?
奥手です。セクシャリティをはっきりさせたいと思ってテラスハウスに入居したのはもちろんですが、恋愛に対して自分から積極的になりたいっていうのもあったんです。

だからテラスハウスで気になる人がいたら自分から積極的にアプローチしよう!って。奥手だったんですけど、少し積極的になれたかな。

他のメンバーも、恋愛したい!って入居してきている人もいたので、その影響もあって、自分から気持ち伝えなきゃ、受け身じゃだめだなって気持ちに変わりました。

――恋愛をすると、生活の中心は恋愛になる?
恋愛中心になりたくないです。友達とか家族もそうなんですけど、干渉しすぎたくないっていうか。全部の情報を共有しなきゃいけないのが嫌で。

恋人が、今日は友達優先したいって言っても全然OKだし、自分もそうしたいです。

――どんな付き合いが理想?
やっぱり干渉しすぎない、自由な付き合いが理想です。
たぶんバイセクシャルだからっていうのもあるのかな…恋人が異性と遊んできても全然OK! だから相手も、器が大きい人がいいなって思います(笑)。

――例えば彼女が男性と2人きりで出かけたりとかしてもOK…?
うん。全然いいです! ちゃんと言ってはほしいけど(笑)。自由とはいえ、だからこそ隠しごとはなしにしよう、っていうスタンスで!

自分の存在が、少しでもセクシャリティに対する考えを変えるきっかけになれたら

――ちなみに、結婚願望はある?
いまは恋人もいないですし(笑)、結婚したいってそこまで思わないですけど、たぶん30歳とかになったら結婚したいって思うだろうなって。

でももしそのときの恋人が男性だった場合、日本では同性婚ができないので…。唯一、渋谷区では条例で、男女の婚姻関係と異ならない程度の実質を備えた「パートナーシップ証明書」っていうのがもらえるんですが。

テラスハウスはいま世界190か国で配信されているんですけど、セクシャリティのことを海外の人にも少し知ってもらえたかなって思うんです。なので、今後日本でも同性婚が認められるようなきっかけ作りに、自分がなれたらいいなって。

自分が結婚したいって思える人に出会うまでに、日本の文化や考え方がちょっとずつでも変わるといいなって、思います!

次回は、池添くんのこれまでの恋愛についていろいろ聞いていくよ!

<Photo:Tatsuhiro Haraji>