自らを「わりと冷めているタイプ」と語る。役を演じつつ、自分を俯瞰して見ているもうひとりの自分がいる感覚に陥ることがあるという。だからこそ、デビューしてまもなく訪れた“ブレイク”に、喜びとともに「自分がそこにいないような」戸惑いを感じた。あれから数年、経験を積む中で芽生えてきたのは「自分をそのまま出していいんだ」という自信。主観と客観のあいだを絶妙なバランスで行き来しつつ、坂口健太郎は充実の時を迎えようとしている。

撮影/祭貴義道 取材・文/黒豆直樹 制作/iD inc.
スタイリング/KENTARO HIGAKI(little friends) ヘアメイク/CHIKA KIMURA(tsujimanagement)