ベネズエラに1-1のドロー、新体制4連勝ならず

 日本代表は16日、国際親善試合でベネズエラ代表と対戦し、1-1と引き分けた。

 前半39分にMF中島翔哉(ポルティモネンセ)のセットプレーからDF酒井宏樹(マルセイユ)がダイレクトボレーを突き刺し先制するも、後半36分にPKを決められ、史上初の新体制4連勝とはならなかった。

 この結果を受け、かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップを6大会連続で取材した英国人記者マイケル・チャーチ氏が、ベネズエラ戦に先発した11選手を10点満点で採点。6人に「7点」を与えた一方、最低点は唯一「5点」のDF佐々木翔となった。

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■ベネズエラ戦の日本代表スタメン11人の採点(10点満点)

【GK】
シュミット・ダニエル(ベガルタ仙台) 6点
手堅いデビューとなった。リンコンのPKを弾き出すためにできることはなかった。彼の高さはチームに新たな特質をもたらす。

【DF】
酒井宏樹(マルセイユ) 6点
彼の見事なゴールが日本にリードをもたらしたが、試合を振り出しに戻すPKをベネズエラに与えた場面は、不器用なチャレンジだったか。これにより、酒井にとっては複雑な夜となってしまった。

冨安健洋(シント=トロイデン) 7点
試合のスコアレスを守るためのゴールライン際の完璧なタイミングのクリアは、ヤングスターによる成熟したパフォーマンスのハイライトだった。

吉田麻也(サウサンプトン) 7点
終了間際に素晴らしいヘディング弾を日本にもたらしたかのように見えたが、オフサイド判定により除外された。冨安との良好なパートナーシップは発展途上にある。

佐々木翔(サンフレッチェ広島) 5点
(左SBの主力である)長友佑都の攻撃的な推進力が欠けており、ベネズエラがポゼッションを握っている際は日本の最終ラインの弱点となっていた。


得点こそ奪えなかったが“2列目トリオ”にも高評価

【MF】
遠藤 航(シント=トロイデン) 6点
元浦和の選手による手堅いパフォーマンスだった。攻撃を活性化させるプラットフォームとなり、前半終了間際に大迫へボールを通したパスは見事だった。

柴崎 岳(ヘタフェ) 6点
ポゼッション時は静かな影響力を見せたが、守備面でもっとチームを助ける必要がある。

堂安 律(フローニンゲン) 7点
攻撃全体における能力を披露した21歳による前途有望なパフォーマンスだった。だが、前半26分に訪れた先制点の絶好のチャンスを逃してしまった。

南野拓実(ザルツブルク) 7点
オーストリアの中心的なアタッカーによる熟練したパフォーマンスだった。素早いフットワークとパスの視点は、周囲の選手と素晴らしいコンビネーションを継続させている。

中島翔哉(ポルティモネンセ) 7点
酒井へ送ったFKから日本はゴールを奪った。また、左サイドでエネルギッシュなパフォーマンスを披露していた。

【FW】
大迫勇也(ブレーメン) 7点
前線でハードワークを一貫した。目立ちはしないが、彼の周囲の認知力は成長を促し続けている。


(マイケル・チャーチ/Michael Church)