5種類の機器を同時に充電OK！大容量が自慢のモバイルバッテリーを紹介
リンクスインターナショナルが9月29日より同社が展開している大容量のモバイルバッテリー「enerpad」シリーズの新製品「enerpad AC-80K」を販売開始しています。希望小売価格は44,800円（税別）。
enerpad AC-80Kは同社が販売しているモバイルバッテリーとして過去最大の80400mAhという電池容量を誇る超大容量モデルとなっており、長時間電源のないところに行くようなアウトドアーなどで大活躍しそうです。
今回、そんな超弩級の電池容量を誇るenerpad AC-80Kを実際に試してみましたがので、製品外観や特長を紹介しつつ、持ち歩いてどうなのかや身の回りのものをいろいろと充電できるか試してみたので紹介します。
【圧巻の80400mAh＋200W出力】
enerpad AC-80K（リンクスインターナショナル製）。本体カラーはブラックの1色のみ
enerpad AC-80Kはリンクスインターナショナルから販売中の大容量モバイルバッテリーです。同社のモバイルバッテリーの中でもバッテリー容量の大きいモデルがラインアップされているenerpadシリーズの最上位モデルで、80400mAh（289.44Wh）を搭載している点が最大の特長です。
また本体には2つのACポート（日本向け3ピン・2ピンのほか、海外の規格のAC電源にも対応）に加え、フルサイズのUSBポートが2つ、さらにUSB Type-C端子が1つの合計5つもの電源出力ポートを搭載。
さらにこれらをすべて同時に稼働させて充電・給電することが可能となっています。AC出力は最大250W・120V、連続出力200W・120V（約50分間）、周波数は60Hz、出力波形は疑似正弦波。
ACポート×2・USBポート×2。AC電源用のオンオフ用スライドスイッチが配置
この中でもやはり2基のACポートで国内外のACコネクターに対応しているほか、国内向けとしては3ピンのコネクタにも対応しているのは高いポイントでしょう。
さらにこれだけの電源供給能力を持っているため、本体に熱が発生しますが、排熱用のファンも搭載しているなど、安全性にもぬかりはありません。
側面には本体充電用DC端子とUSB Type-C端子、ファン搭載のスリットが並んでいる
また本体正面にはバッテリー残量の確認できる残量インジケータがあります。本体充電時間は約10〜12時間、サイクル寿命は約500回（通常充電で充電し終止電圧まで放電させる事を1サイクルとした場合）。
数値表示でわかりやすいインジケータ。横にあるのは本機の電源スイッチ
本体外形は横幅257mm×縦幅161mm×厚さ50mmとそれなりに大きめ。スマートフォン（スマホ）などのモバイル機器用のポーチからサッと取り出したりするような使い方はできませんが、大きめのカバンになら余裕で入れられるサイズとなっています。ただし、重量が約1.8〜2.1�圓△襪海箸北椶鬚弔屬譴个任垢�……。
一方、ひとつ注意しないといけない点が本機を充電するためのACアダプターの充電用コネクターが3ピンのものとなっている点です。幸いにもコンセントに挿す側のケーブルがノートPCなどに使われているミッキー型のものとなっているので、3ピン用の挿し口がない場合は、家電量販店などでACアダプターの2ピンのミッキー型のものを買ってくれば使うことができます。
【いろいろなものに電源を供給してみる】
筆者の身のまわりにあるガジェットや家電製品に本機を接続して使えるかどうかを試してみましたので、いっきに紹介していきましょう！・スマホやタブレット、ケータイを充電してみる
まぁ、これは問題ないですよね
モバイル関連を中心に扱う我らがブログメディア「S-MAX（エスマックス）」としては、念のため、これは手始めにやっとかないといけないですよね。もちろん、なんの問題もなく充電できました。接続したスマホやタブレットなどはすべて高速充電されていました。
・ミニゲーム機（携帯用ゲーム機含む）に充電（給電）してみる
こっちも問題なし。ガンガン遊べちゃうぞ
試したのは一時、専用のゲームパッドが品切れを起こし難民が数多く発生したNEOGEO mini（ネオジオミニ）PlayStation Vita、ニンテンドー3DS LLで、これらすべて問題なく充電ができました。特に本体内にバッテリーを持たないネオジオミニを長時間駆動させることができるのは嬉しいですね。
・ノートPCを充電してみる
筆者のノートパソコン（PC）の愛機「ThinkPad E465」でテスト。ACアダプターからの充電を行い、こちらもしっかりと充電をしてくれました。
メーカーでは本機を充電しながらPCに電源を供給するUPS（無停電電源装置）ライクな利用も可能であることを公式にアピール（もちろん、オートシャットダウンとかには対応しないので、完全にUPSの置き換えというわけにはいきませんが）しているので、非常用電源としての活用も十分にアリでしょう（ACの3ピン対応していますし）。
また本機のUSB Type-CコネクタからUSB Type-C（3.1 Gen2）ケーブルで充電端子がUSB Type-CとなっているUMPC（Ultra Mobile PC）への充電も問題なく行うことができました。
・バッテリー内蔵型の掃除機を充電してみる
リチウムイオン電池を内蔵した充電式の掃除機も充電できました。「電源のある屋内においてモバブで掃除機を充電する意味とは」と訊かれてしまうと困るのですが、利用できるという事実が大事なのです……。
・家庭用のテレビに給電してみる
こっちも動いちゃった！
なんと一般家庭用の地上波デジタルテレビも動作しました。これだけの大物が動くのはさすがにちょっと驚きました。200W連続出力可能という謳い文句は伊達ではありません。こちらは自宅にある32インチと40インチのテレビをそれぞれ試したところ、どちらも無事に動作しました。
ただし、40インチの方はさすがに電力消費が大きいのかテレビを稼働させている間、バッテリー本機からブーンという小さな音が鳴り、内部のファンが大きな音を立てて回りだしたのであまり長時間の駆動はできないと思われます。
・デスクトップPC（ベアボーン）に給電してみる
こちらも無事に動作
筆者の私物のベアボーンで組んだPC（OSがWindows XPなのはXP以前のOSでないと起動しないxxxなゲームを動かすための保守用のオフラインPC）でも無事に動作しました。
ノートPCでの項でも書いた通り、UPS的な使い方も可能なので、ガチガチのハイスペックな自作デスクトップにはあまり向かないでしょうが、ビジネス用途な一体型PCや省スペースデスクトップ用のサブ電源にはそれなりに有効かもしれませんね。
・おまけ：ワイヤレスでスマホを充電してみる
最後はおまけとして、無接点（ワイヤレス）充電のQiの充電台に電源供給をして、さらにそこからスマホを充電するという“二度手間”を敢えてやってみたところ、こちらも無事に動作しました。
こちらも「直接スマホ側にケーブル繋げばいいだけのことだし、そっちの方が電気のロスもないでしょうに」というツッコミがありそうですが、そこは無視する方向で……。
そもそも使ってどうする、という話はさておき、使えなかった・充電（給電）できなかった機器としては、家庭用冷蔵庫、バッテリー非搭載の通常の掃除機、扇風機、電子レンジ、オーブントースターが利用できませんでした。
とはいえ、あらゆるモバイル機器などを超長時間の運用が可能なのは非常に大きいポイントとなります。
AC含むすべてのポートをフル活用すれば10台以上のスマホなどの充電が可能となるため、行楽のお供に持ち出して利用するのはもちろん、災害時などの停電発生時でも長時間利用可能な非常用の電源としても優秀なアイテムではないでしょうか。
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記事執筆：河童丸
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