コンビニでおつまみを買い、家で晩酌するスタイルが定着しつつあります。
なかでも頼りになるのが、レジ横のホットスナック棚にある焼き鳥。揚げ物よりもヘルシーで、おつまみだけでなくおかずにもなる心強い存在です。

そこで、どんなお酒に合うのかを確認しながら、大手コンビニチェーンの焼き鳥を食べ比べてみました!
試してくれたのは、料理専門誌の編集や料理店のプロデュースに携わるさわゆかさんです。


コンビニ4社の焼鳥を食べ比べ!どんなお酒に合うかも紹介します



お店によって部位はいろいろあるのですが、今回チェックしたのはいちばんポピュラーな「もも」の塩とタレ。
おうちで焼き鳥を食べるときの参考にしてみてくださいね。

●セブンイレブンの焼き鳥はジューシーさが特長


セブンイレブンの焼き鳥は、部位の名称ではなく「焼きとり」が商品名。塩とタレの2種類です。
細かく切られた皮の部分と肉の部分が一緒に刺してあり、やわらかく食べやすい! 脂が豊富な皮が間に入るせいか、とてもジューシー。

塩は、粕漬けのような甘めの味つけ。タレは、味がしっかり濃いめで、しょうゆの香ばしさが印象的です。
両方食べてみると味の印象がかなり違うので、肉の種類が同じでも違いを楽しめます。

脂が多く味も濃いので、セブンイレブンの焼き鳥は、王道のビールと一緒に楽しむのがおすすめです!

・炭火焼きとり(塩)、炭火焼きとり(タレ) 各128円(税込)

●ローソンの焼き鳥は大きくておトク感あり!


ローソンの焼き鳥の特徴は、なんといってもその大きさ! 商品名も「でか焼鳥」というのですから、大きさに自信ありなことがうかがえます。
手に持っても「大きい!」という印象を受けるはず。「もも塩」、「ももタレ」のほかにも、「ねぎま」、「かわタレ」、「手握りつくね」、「ささみしいたけ」、「鶏むねの梅大葉巻き」などがあります。

もも塩は、塩味が際立つ辛口。歯ごたえもしっかりしています。ももタレも、しっかり甘辛い。ただ、塩よりもタレの方が、肉がやわらかくジューシーなように感じます。肉質の好みで選ぶといいかもしれませんね。

とにかくボリューム満点なので、炭酸ではなく好みのワインと合わせるのがおすすめ。塩は白ワイン、タレは赤ワインと合わせると、よりおいしく味わえますよ!

・でか焼鳥 もも塩、でか焼鳥 ももタレ 各127円(税込)

●ミニストップの焼き鳥はつくりたてのおいしさが魅力!


ミニストップは、「コンビニエンスストア」と「店内加工ファストフード」を融合させた「コンボストア」というスタイルを展開。なので、いつでもできたてのものが買えます。
焼き鳥も、店内のキッチンで温めてから渡してもらえるので、つくりたてのおいしさが味わえるのがうれしいですね。「ももしお」と「ももタレ」のほかに、「かわタレ」があります。

ももしおは、マイルドな塩味。やわらかいけど弾力がある肉質です。対して、ももタレは香ばしさがありつつも、濃すぎず食べやすい味。肉もやわらかいです。
どちらもボリュームがありますが、味が濃すぎずバランスがいい印象。お酒と楽しむなら、レモンサワーなど味の邪魔をしない軽めのものがよさそうです。

・炭火焼鳥 ももしお、炭火焼鳥 ももたれ 各128円(税込)

●ファミリーマートの焼き鳥は大きくカットした肉で満足!


香取慎吾さんが、店内に入るときのあのメロディにのせて歌うCMが印象的だったファミマの焼き鳥。部位の種類が豊富で、部位はもも以外にも、「とりかわ」、「鶏つくね」、「とりふりそで」、「砂肝(ずり)」などがありました。
2017年6月に発売され、およそ半年で、なんと1億本を売り上げたという、ファミマの人気商品です。

こだわりの海水塩を使っているというもも塩はやや甘めで、自然な味わい。ももタレは、上品な甘さと、香ばしいしょうゆの甘辛味。どちらも、大きくカットされた肉が見た目にもボリューミーです。
肉の味をしっかり味わえるので、おすすめのお酒はハイボール。爽快感が、肉の味を引き立ててくれます。

・炭火焼きとり もも塩、炭火焼きとり ももタレ 各128円(税込)

●コンビニの焼き鳥は一期一会!?狙い目は夕方

各コンビニで焼き鳥を販売していますが、店舗によって品ぞろえにバラつきがあります。置いていない場合もあるので、お買い求めの際にはご注意ください。

何度か通っていると、いちばん品ぞろえが豊富な時間帯は、お昼どきよりも夕方でした。やっぱり、晩酌のおともに、というのをコンビニも想定しているのかもしれません。
なかでも私のお気に入りはミニストップ。味のバランスがよく強すぎないので、どんなお酒にも合いそうです。とくに、日本酒がお好きな方には、ミニストップがいち押し!

皆さんも、お好みのお酒と焼き鳥で、充実の晩酌を楽しんでみてくださいね。

●教えてくれた人
【さわゆかさん(写真・文)】

お酒と食べ歩きが大好きな編集者、ライター。その知識を活かして料理専門誌『料理王国
』の編集に携わるほか、飲食店や食品をメディアで紹介するためのプロデュース業務なども行う