ジャニーズ事務所は9月12日深夜、滝沢秀明が年内で芸能界を引退し、ジャニー喜多川社長の手掛けているタレント育成、公演プロデュースを行っていくと発表した。また、今井翼とのユニット「タッキー&翼」は2日前の10日付で解散しており、今井はジャニーズ事務所を退所することが決定。今後は持病であるメニエール病の治療に専念するという。

 ここで危惧されるのが、ジャニー社長の後継に滝沢が指名されたことで生じる、メリー喜多川、ジュリー藤島両副社長との確執。しかし、芸能ジャーナリストは「その心配はない」と断言する。

「ジャニーズ帝国の隆盛は、ひとえにジャニー社長のタレント性を見抜く卓越した力です。そして、誰と誰を組み合わせればどんな化学反応を起こすかということまで見通してグループを作ってきた。ジャニー社長は、14、15歳だった滝沢に、自分と同じような才能を感じ、ジュニアのリーダーとして育て、演出家としての勉強もさせてきました。この才は、残念ながらメリー氏やジュリー氏にはありません。滝沢を後継者として正式に任命したのは、メリー氏とジュリー氏には会社の経営を任せるから、現場の統率は滝沢に任せて口出ししないように釘を刺し、棲み分けさせたのです。つまり、今回の決定はジャニーズ帝国を守るため、ジャニー社長の20年以上に及ぶ壮大な計画の結果だと言えます」

 演者としても優れている滝沢が、表舞台からバックヤードに退くことは、ファンにとって大変残念だろう。それでも、今後の滝沢の手腕に期待したい。