なかなか難しいことですが、1日に1万歩歩くようにすると健康づくりやダイエットによいといわれています。 でも、なぜ5000歩でも2万歩でもなく1万歩なのでしょう?

 そこで、1日1万歩の歩行がおすすめされる理由と、気負わず歩数を増やすコツをお伝えします。

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「1日1万歩」がすすめられる理由

 アメリカの疫学研究によると、1日あたり300kcal以上のエネルギー消費に相当する身体活動が健康づくりに必要とされています。

 この300kcalをウォーキングで消費するには9000歩以上が必要。「1日1万歩」とされる背景にはこういったわけがあるのです。

わたしたち日本人は毎日どのくらい歩いているの?

 平成28度の国民健康栄養調査によると、男性の歩数の平均は6984歩、女性の歩数の平均は6029歩。

 厚生労働省は、この平均歩数を踏まえ、男性(20〜64歳)9000歩、女性(20〜64歳)8500歩を目指すようすすめています。(※1)

 目標と実態の差を計算すると、今よりも2000〜2500歩増やすことが必要。

 10分の歩行でおよそ1000歩。25分歩く時間を増やせば、2500歩の歩数をプラスできます。

あと2500歩!毎日の歩数を気軽に増やすコツ

記録をつける
カレンダーやノートなどに記録をつけて、普段の歩数を振り返るようにすると三日坊主になるのを防げます。また、歩数計を使うと、歩数のカウントが励みとなり、モチベーションが上がります。

時間が空いたら「足踏み」をする
ソファに寝そべってテレビを見る前後など、リラックスタイムの合間に「足踏み」をしてみましょう。歩数計にも「足踏み」が歩数としてカウントされます。空いた時間の「足踏み」は、歩数を簡単に増やせるうえ、続けやすい方法です。

マイルールをつくる
普段から「ここだけは歩く」、「ここでは階段を使う」などのルールを決めてしまうのも手。自分の生活に合ったマイルールは、習慣づけがしやすく、負担になりにくい方法のひとつです。

ちょっと離れたお店を選ぶ
いつもより少し遠出してランチをとったり、ちょっと遠いコンビニで買い物をしたりして行動範囲を広げるのも有効です。 遠回りして目的地へ向かうようにするのもおすすめ。

【参考・参照】
(※1)厚生労働省 平成 28 年国民健康・栄養調査結果の概要

「あすけんダイエット - 栄養士が無料であなたのダイエットをサポート(www.asken.jp)」

[文:あすけん 管理栄養士]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。