ビズリーチは8月7日、「プログラミング言語別年収ランキング2018」(提示年収の中央値ベスト10)を発表した。
ランキングは、1位「Go」、2位「Scala」、3位「Python」、4位「Kotlin」、5位「TypeScript」、6位「R」、7位「Ruby」、8位「Swift」、9位「Perl」、10位「C」という結果になった。
○世界で人気の「Go」
1位のGoは、C言語の置き換えとして、Dockerなどの基盤ソフトウェアの開発で採用され、ツールの開発やWebサーバーでの活用など、さまざまな分野で利用されている。2018年のStack Overflowの年次レポートでも、最も愛されるプログラミング言語・スクリプト言語・マークアップ言語の5位にランクインしており、世界で人気の言語。学習の容易さと実用性の高さから開発者の間で急速に人気が上昇していると見られ、国内でもインターネット企業を中心に普及しているという。「求人数は昨年比で1.9倍に増加しており、今後もさらに注目されることが予想される」と同調査。
2位のScalaは、高い生産性と堅牢性を実現し、オブジェクト指向言語と関数型言語の特徴を併せ持った言語で、米Twitterや米LinkedInなどが利用していることで知られる。国内でもインターネット企業で「Scala」の採用企業が増えているのに対し、現在も扱える人材が少ないことから年収が高い言語といわれている。
3位のPythonと6位のRは、研究機関の研究者やデータサイエンティストによく利用されており、機械学習や統計分析の活用が進むなか、さらに需要が高まると見られる。また、Pythonの求人数は昨年比で1.7倍に増加しているという。
4位のKotlinは昨年比で求人数が5.3倍に増加。「昨年5月にGoogleがAndroidアプリ開発の公式言語として追加すると発表したことが話題となり、ニーズが急上昇したためと思われる」と同調査。Kotlinは、Androidアプリだけでなく、Webサービスの開発でも採用事例が増えてきており、また「Java」の既存のライブラリを利用できるため、Javaに代わる新たな言語として、さらに需要が高まると見られる。一方、Javaの求人数は3万4,000件と多いものの、昨年比では3割減少している(年収中央値は500万円で14位)。
5位のTypeScriptは、「JavaScript」を拡張したもので、静的型付け言語のため堅牢なコードを書くことができ、保守運用がしやすい言語。機能分割がしやすいため、大規模アプリケーションのチーム開発に適しており、Webサービスのフロントエンドなどでも広く利用されている。2017年4月にGoogle社内の標準言語の一つとして採用されたことから、導入する企業が増えており、求人数は昨年の3.2倍に増加している。
調査は6月30日、同社が運営する求人検索エンジン「スタンバイ」に掲載されている正社員の求人情報約324万件を対象に、各プログラミング言語名が含まれる求人情報の提示年収の中央値を集計したもの。
ハピタス
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