●アナウンサー人生を懸けて

フジテレビの女性アナウンサーたちが、同局の夏イベント『ようこそ!!ワンガン夏祭り THE ODAIBA 2018』(7月28日〜9月2日、東京・台場の同局本社屋などで開催)を盛り上げる「お台場ワンガン娘」として、国内最大級の音楽フェス『a-nation2018』(8月26日、東京・味の素スタジアム)で、ラッツ&スターの名曲をカバーした「め組のひと〜お台場ワンガン娘ver.〜」を披露する。

このメンバーとして、新人時代にバラエティ番組で、少女時代の「Gee」やPerfumeの「ポリリズム」など、衝撃の“歌へた”を披露していた、ミタパンこと三田友梨佳アナウンサーも参加。このほど、都内のスタジオでレコーディングに挑むと、決めの「めッ!」で声が裏返ってしまうハプニングが発生し、立ち会っていたアナウンス室長や戸部洋子アナら全員をズッコケさせるなど、相変わらずの破壊力を見せていたが、本人の自信のほどは…。さらに、繰り出すコメントが“正論”と話題の『直撃LIVE グッディ!』(毎週月〜金曜13:45〜)に臨む心境についても話を聞いた――。

○いつもの生放送より緊張

――「め組のひと」のレコーディング、とてもご機嫌に歌っている印象でしたが、いかがでしたか?

いやぁ緊張しました! 実は私、2年目の時にCD(「恋するミタパン」)を出してるんですけど、その時は小さな個室でのレコーディングだったので、今回は大きなスタジオで、ブースの外にもたくさんの人がいらっしゃって、いつもの生放送よりも緊張しました(笑)

――三田さんといえば、新人時代に歌を披露されて物議を醸したこともありましたが、当時から歌唱力は成長していると思いますか?

あれから7年経って私も30代に入りましたので、やはり“大人の色気”というのを声に出せるようになったと思ってます。メンバーを見ると若手の子たちが勢ぞろいなので、その中で私が個性を出すには、“大人の声色”、そこに尽きると思ってレコーディングでも心がけました。

――新人の杉原千尋アナが三田さんとカラオケに行った際、30代に見えない若さだったと言っていましたが…。

あれっ?(笑)。杉原は新人なんですけど、すごく歌がうまくて、一緒に行った時はハスキーボイスで山口百恵さんを歌っていたので、確かに彼女には色っぽさで負けているかもしれませんね(笑)

今回の企画に参加するのは、三田アナに加え、山崎夕貴、久代萌美、宮澤智、内田嶺衣奈、三上真奈、永島優美、小澤陽子、新美有加、宮司愛海、鈴木唯、堤礼実、永尾亜子、海老原優香、久慈暁子、井上清華、杉原千尋という17人の女性アナウンサー。FODアナマガでは、a-nation出場決定の瞬間からイベント当日までの「お台場ワンガン娘」に密着。前編は8月8日に配信予定となっている。

○浴衣で踊ることに関しては一歩リード

――今回はメインボーカルのオーディションも行われていますが、自信はいかがですか?

年次が上なので、「若い子に譲ったら?」っていう声もあるかと思うんですけど、私もここまでのアナウンサー人生を懸けて、センターを狙っていきたいと思います。

――ダンスもありますが、そちらの自信はいかがですか?

今回は浴衣で踊ることになったんですよ。ダンスが得意なのは、永島(優美)を筆頭に後輩にいっぱいいるんですが、私は日本舞踊を13年間習っていたので、浴衣で踊るということに関しては、一歩リードしてると思います。だから、歌だけでなく、ダンスでもみんなを引っ張っていけたらと思っています。

――公の場で歌を披露するのは、新人時代以来ですか?

『ミタパンブー』(2012年)で、歌って踊ってというのはやらせていただいたんですが、この数年間は全くないので、成長を見ていただけたらうれしいですね。でも私、人前が本当に苦手なので、『a-nation』は観客の方が5万人と伺って、今からすごく緊張しています。

――では、大舞台に向けて意気込みをお願いします。

『a-nation』で歌わせていただくというのは、アナウンサーとしてはなかなか経験ができないことなので、今回に限っては、私たちの歌声で皆さんを明るい気持ちにできたらなと思っています。そしてセンター狙って頑張ります!

――少なくとも、今回のレコーディングで私やスタッフの皆さんは、三田さんの歌を聞いて明るくなりましたので、きっと大丈夫だと思います。

本当ですか!? あぁ良かったです(笑)

●“物申す局アナ”裏では葛藤も

○フジテレビで一番の結束力

――現在ご担当されている『直撃LIVE グッディ!』はスタートして3年経過しましたが、視聴率でも徐々に結果が出てきていますね。

ありがとうございます。私自身はそれまで『めざましテレビ』のスポーツコーナーを担当していたので、『グッディ』を担当した当初は毎日試行錯誤の連続でした。今はやっと、緊張するだけじゃなくて、楽しく生放送を迎えられるようになりました。『グッディ』はとにかく出演者の仲がすごく良いんです。最初から仲が良かったんですけれど、その絆が年々増していると思うので、結束はフジテレビの番組で一番じゃないかと思います。

――画面からも伝わってきます。財務省のセクハラ問題や、議員の失言などに対しての三田さんのコメントが支持を受けていて、ネットニュースになったり、「名言」としてまとめサイトも作られたりと話題になっていますが、どういった意識で本番に臨んでいるんですか?

一番意識しているのは、なるべくバランスを取ることです。意見が偏らないように、1つの意見があれば反対の意見はどうなんだろう?っていうのを、自分の中で意識していますね。ほかには、番組の立ち上げ当初から、プロデューサーに「三田の年次だからこそ思うことは、三田と同じ年代の視聴者の人が考えていることも多いだろうから、何か言いたいと思ったらできるだけ発信していこう」と言われているので、そこは心がけています。

――それでも、会社員である局アナの方が意見を発信するというのは、すごく勇気のいることだと思うのですが…。

そうですね。いつも発言する時は葛藤がありますし、番組の後も毎回「あぁ、こういう言い方は良くなかったかな」っていう反省を繰り返しています。

○坂上忍からの厳しいツッコミには…

――4月からは、『バイキング』の坂上忍さんとのクロストークにも参加するようになりましたよね。

はい、毎回勉強になります(笑)

――厳しいツッコミが飛んでくることもありますが…

そうですね。でも、「坂上さんの厳しいツッコミは愛の証だ」と榎並(大二郎アナ)先輩から聞いているので、前向きに捉えています(笑)