2018 FIFAワールドカップ ロシア決勝トーナメント1回戦でベルギーと対戦した日本は2−3で敗北し、ベスト16で大会から去ることになった。先発出場した吉田麻也が試合を振り返った。

「試合の終わらせ方とか、試合の運び方とかっていうのは、強豪国とだいぶ差があるなと思いました。ああいう失点はスイス戦でもやってますし、一瞬スイッチが切れたんじゃないかなと」

 強豪国相手に前半を無失点で終え、後半に入ってから2点のリードを奪った。「勝ったとは思っていなかった」が、選手たちの足は止まってしまう。

「このまま2−0で行きたいって気持ちが出てしまった。そういう隙を、彼らみたいな経験のあるチームはついてくる。そこからたくさんのことを学ばなきゃいけないですね」

 負けはしたものの、吉田の目はすでに前を向いている。「これで終わりじゃない」と、これからの日本代表について語った。

「セットプレーの部分でも、高さやフィジカル的な問題っていうのはすぐ変わるもんじゃないので、育成の部分も改善して行かなきゃいけない。アジリティーの高さを生かしつつ、もっと世界に通用するような選手を輩出して行かなきゃいけないので。そこは、協会と選手がしっかり考えていく必要があります」

「経験値の部分も、次の4年で高めていかないと。ベスト16に行って優勝候補といい試合をしたという美談で終わらせたくない。課題からしっかり学んで何をしなくちゃいけないかを、協会と選手が考える。じゃないと日本は強くなって行かないと思うし、是非皆さんには厳しい言葉をお願いします」