「時事通信社の6月の最新世論調査で、次期首相にふさわしい人物で進次郎氏はトップに躍り出ている。石破氏が2位、安倍首相は3位。これと同じ傾向が、国会議員や地方でもジワジワと出ている。統一地方選でも参院選でも安倍首相より進次郎氏の方が確実に勝てるのではないか、といった声が聞こえ始めている」(同)

 前出の進次郎シンパの若手議員も自信たっぷりにこう言う。
 「今や進次郎氏が地方人気の高かった石破氏を抜いてトップの気配だ。そうした声を受け、各国会議員も派閥第一を考え直す向きも出ている」

 二階派でも、中曽根康弘元首相の孫の康隆衆院議員、小泉元首相時の幹事長、武部勤氏の長男、新衆院議員、鳩山邦夫元総務相の二男、二郎衆院議員などが進次郎シンパといわれている。
 「ほか細田派や麻生派、いまだ安倍支持を明言していない竹下亘会長の竹下派にも、隠れ進次郎派はかなりいると言われています。また総裁選では、石破氏は出馬するものの、1回目の投票で敗退した場合、そこに進次郎氏が残っていれば応援に回る可能性が高い。細田派が恐れるのも、もっともな話です」(全国紙政治部記者)

 党改革や国会改革の提言で発言力を増す進次郎氏。二階氏との“決別”で、ますます父親似ぶりが発揮される――。