『みなさんのおかげでした』の終了はひとつの形が終わっただけ
- 前身番組を含めて30年以上続いた『とんねるずのみなさんのおかげでした』が終了した今、どんなお気持ちでしょうか?
- そうね、30年とは言っても、その前に『夕やけニャンニャン』とか『オールナイトフジ』(ともにフジテレビ系)もありましたから、もうずっと(フジテレビには)お世話になりっぱなしで感謝しかないですね。
- 寂しいとか、心に穴が空いちゃったような感覚はありませんか?
- いや、もう全然!
- やりきったな、という感覚なのでしょうか。
- うーん、やりきったなというより、まだこれからやると思うからね。『みなさんのおかげでした』という“形”が終了しただけで、新しい企画や自分たちが面白がってやれる何かがあって、そこにとんねるずとして参加できるのであれば、やらせていただきたいです。ほかに、ひとりのライブもあって、アートもあってね。じつは今が一番忙しいんです。
- 『みなさんのおかげでした』の最終回については、どう受け止めましたか?
- やっぱりスタッフのみなさん、とんねるず世代の方たちなので、いろいろ言っていただいて本当に光栄です。「ありがとうございます」という気持ちしかないですよね。それに、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)も含め、みんな次に向かっているんです。
仲間と一緒に作り上げるライブは、リハーサルから全部遊び
- 木梨さんは芸人であり俳優であり、画家でもあるわけですが、表現することについて、何か違いはあるのでしょうか?
- まったく一緒なんですよ、表現することは。形は違うけれど、考え方が全部一緒なんですね、うん。細かいジャンルはまったくなくて、全部僕なんです。アートをやっているときは自分が監督になれますよね。たとえば、ここで線を止めようとか、色を決めたりとか。でも、俳優の仕事は団体のみなさんに乗っけさせてもらっている感じですかね。
- ライブでも本当にいろいろなことをやられていますが、全部ご自身のアイデアですか?
- まったくそのとおりです。もちろん、それを面白がってくれる友だちや仲間がいたり。僕の遊びにトップミュージシャンが来てくれている。水樹奈々ちゃんのバンドチームもですけど、ほぼ同年代の仲間も含めて、みんなが一緒に遊んでくれているんです。もう、リハーサルから全部遊びなんでね。ヘタしたらリハーサルが一番面白くて、出しきっちゃったりすることもあるので。
- そういうときは、本番ではバンドのみんなに言わないで、自分の頭の中で「こうやっちゃおうかな!」と考えて楽しむ。それが日課なんです。今年の暮れに、もしかしたらライブができるかもしれないので。
- それは楽しみですね!
- ただね、今ちょっとライブに関しては考えないといけないこともあるんです。
- というと?
- 500人の会場で250人が関係者なんですよ。一体、何のためにやっているのかって話でね。赤字ばっかりだからさ。少し考えるようにします。大人になんなきゃね! だって今のままだと、自分の知り合いだけ呼んだパーティーみたいになっちゃってるから。
- この前のあのライブ(『お客様参加型ライブパーティー 木梨憲武と感じだしまショー!』)、7500円だったっけ?(うしろを振り返ってスタッフに確認)そのライブはパーティー形式にして、引き出物に2万円以上かけちゃったんです。(藤井)フミヤまで自分のグッズを入れてくれたりして。そういうのもちょっと考えないとダメなんだよねぇ(笑)。
- とっても豪華ですね。そんなライブ、なかなかないですよ!
- みんながフォーマルな服装を着て、引き出物を持っていたから、「誰の結婚式があったのか?」みたいな感じだよね。だけど、お客さんも喜んでいただけたみたいで! そういうのをひとりでニヤニヤ考えているのも楽しい瞬間ですよ。それが最終的に形になるわけですから。
- 『みなさんのおかげでした』が終わっても、ライブにアート、個人のお仕事と精力的に活動されていますよね。
- (実家の)自転車屋もあるし、ほら、長男なんで俺が引き継ぎをやっている最中なんだけど、地元のお祭りも出なきゃいけないわけ。我々の世代だと、町内会の会長になってたりするから、問い合わせも多いんですよ。
- アートの締め切りもあるし、取材も含めてテレビにもゲストとして呼ばれるでしょ。番宣に自分が行くっていうのが初めてで、所(ジョージ)さんとか、さまぁ〜ずとかヒロミなんかが呼んでくれて。遊ばせてもらいながら宣伝するっていう動きも初めてに近いので、楽しいですよ。
変わっていく面白さをどう受け止め、発信していくか
- 長いあいだ、このお仕事をやっていて、木梨さんが感じる時代の変化はありますか? 若い人たちが台頭してきて負けたくない、みたいなお考えはあるんでしょうか?
- いや、ないですよ。みなさん、その方たちの看板やスタイルがあるから、あまりはしゃいでも仕方ないですし。そういう対応ができないとね。対応しなきゃいけない、ジジイの年代になってきたんでね。言われたことだけをきっちりやって、セリフどおりにきちんとやれるタレントとして、(姿勢を正しながら)これから頑張ります(笑)。
- 時代の変化についてはいかがでしょう?
- それはテレビもそうですけど、我々のやってきたことと変わってきているのは間違いないですよね。たとえば、いつもの監督とか演出だと、マイケル・ジャクソンを録った翌日にオンエアとか、そういうお金のかかり方とか、若いから動けたというのもあります。それを自分たちの番組『みなさんのおかげでした』のスタイルとしてやってきたんですけどね。
- それが今違う時代になったのであれば、そこは「了解しました」と受け止めます。ただ、時代の変化とともに折り合える何かに参加できることがあれば、やらせていただきたいですね。
- ご自身の中で今後のプランみたいなものはありますか?
- 今はたまたま映画の公開も近くて(※取材が行われたのは4月中旬)、いよいよなのでうれしいなぁというのが正直なところです。ロンドンでの初の展覧会も6月から始まりますし。日本では美術館ツアーを15ヵ所ぐらい2020年までかけて回りますから、日本中あちこち行くのも楽しみです。最後はオリンピックに合わせて、2020年に上野の森美術館でやらせてもらえますし。
- そんなにお忙しいなかで、いつ絵を描いていらっしゃるんですか?
- もう、時間があるときはずっと描いてますよ。で、飲みすぎた日だけはマッサージね(ニヤリ)。
- これだけアートに力を入れていらっしゃると、画家としての道に専念されることを考えたりも?
- いやいや、とんでもございません。独学ですからね。ただ、まだわかりませんけど、今は平面のアートですが、これから線や色だけでなく映像やオブジェなど、自分の展覧会の中でいろいろなものを表現していきたいなとは思っています。専念すると飽きるので、専念はしません(笑)。いろいろなことで楽しみます!
- 30年以上もの長い期間、面白いものを作るという精神でさまざまなことに挑戦してこられたのは本当にすごいことだと思います。
- 30年やっていても、面白がり方っていうのはいろいろと変わってきているから、そこをどう面白がってやれるかっていうのはありますね。あと、カメラが回っていないとき、たとえば普段友だちと飲んでいるときでも、我々おっさんたちは同じメンバーで同じことを話している場合が多いんです。
- 飲み仲間には同じ業界の人もいるけど、靴屋がいたり、カバン屋がいたりするわけです。そのなかに、女子でアパレルの仕事をしている人がいれば、若い女の子たちのあいだで何が流行っているのかとか、そういう話を聞けるんですね。
- それが、新しい面白さにもつながっていくんですね。
- そうそう。最近よく話しているのが、我々の年代だと神棚と仏壇の話ね(笑)。仏壇屋が後輩にいるからお墓はどうしたらいいのかとか、猫の場合はどうしたらいいのかとか。あと、お焚き上げに自分が行けない場合は人に託していいものかどうか、とかね。
- きちんと手を合わせて感謝の気持ちを込めれば家で焼いてもいい、っていうのも知らなかったですし。いろいろ聞いていると、神様のお水は飲んでもいいのかとか、仏壇屋に聞けばぜーんぶ教えてくれるの。おっさん会は勉強になります。それを一冊の本にまとめようかと思っているんだけど、どうかなぁ?(笑)
- 木梨憲武(きなし・のりたけ)
- 1962年3月9日生まれ。東京都出身。O型。石橋貴明とともにお笑いコンビ・とんねるずを結成。『オールナイトフジ』、『夕やけニャンニャン』(ともにフジテレビ系)などのバラエティ番組で一躍人気者となる。前身番組を含めて30年以上続いた『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)が2018年3月に放送終了。俳優や声優、画家としての顔を持ち、映画では『そろばんずく』、『竜馬の妻とその夫と愛人』などに出演。『ファインディング・ニモ』、『ファインディング・ドリー』ではマーリン役を務めた。7月から作品展『木梨憲武展 Timing -瞬間の光り-』を開催し、2020年にかけて全国を巡回。
サイン入りポラプレゼント
今回インタビューをさせていただいた、木梨憲武さんのサイン入りポラを抽選で1名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。
- 応募方法
- ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
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— ライブドアニュース (@livedoornews) 2018年4月27日
・フォロー&RTで応募完了
・応募〆切は5/3(木・祝)12:00
インタビューはこちら▼https://t.co/0WCeqHsjp2 pic.twitter.com/nOxmj7Xmmd- 受付期間
- 2018年4月27日(金)12:00〜5月3日(木・祝)12:00
- 当選者確定フロー
- 当選者発表日/5月7日(月)
- 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
- 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから5月7日(月)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき5月10日(木)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
- キャンペーン規約
- 複数回応募されても当選確率は上がりません。
- 賞品発送先は日本国内のみです。
- 応募にかかる通信料・通話料などはお客様のご負担となります。
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