「アジフライって、みなさん何をかけますか――」という一言で、編集部内で大論争が起こり、収拾がつかない事態に陥った。結局、アンケート調査を行い、決着を付けようということに......。併せて、同じ魚介類の「エビフライ」と「カキフライ」についてもアンケートを取ることにした。

カキフライの結果は、2018年4月6日「カキフライ+タルタルソースはテッパン ウスター&中濃ソース連合に大差つける」でお知らせした。カキフライの場合、タルタルソースに票が集まった。またエビフライについては、4月13日「エビフライにもやっぱりタルタル しょうゆは伸びず、マヨネーズ、何もかけない派が伸長」でご報告した。エビフライでもやはりタルタルソースが圧倒的に強かったのだ。

さて、そもそも発端となった「アジフライ」の場合はいったいどうだったのか? 興味津々の結果はいかに?

ソース連合の一角を切り崩し、2位に入った「しょうゆ」

「アジフライに何かける?」という、Jタウン研究所が行った調査の結果(総投票数1247票、2018年2月9日〜4月17日)、まず下のリストをご覧いただきたい。


「アジフライに何かける?」調査結果(Jタウンネット調べ)

1位は、「ウスターソース」が367票(29.4%)、2位は「しょうゆ」で291票(23.3%)、3位は「中濃ソース」197票(15.8%)、4位は「タルタルソース」110票(8.8%)というランキングとなった。

1位と3位のウスターソース、中濃ソース連合の勢力は、合計すると45.2%となり、やはり強かった。「揚げ物ならソースでしょう」と譲らなかったソース派の主張が立証されたわけだ。カキフライやエビフライで首位だったタルタルソースは、4位に甘んじている。

一方、2位に入ったしょうゆ派の状況を見てみよう。都道府県別に見ると、しょうゆ派が1位になったのは、北海道、宮城、秋田、栃木、東京都、新潟、岡山、香川の各県だった。東日本の各地でしょうゆ派は健闘しているように見える。岡山・香川など西日本の中にもしょうゆ派が優勢なところもあった。

なかでも東京都は得票数702票と、総得票数の過半数を占めている特別なエリアである。この東京都の1位はしょうゆで、191票(27.2%)だった。2位・3位はウスターソース、中濃ソースで、共に140票(19.9%)と同数。4位はタルタルソース62票(8.8%)だった。

「魚だからしょうゆをかけるのが当然」と考える人がいかに多いかが、裏付けられた結果と言えるかもしれない。全国で優位に立つソース連合の中で、首都・東京でトップに立ったしょうゆ派の存在はけっして無視できないだろう。

アジフライ(TAKA@P.P.R.Sさん撮影、Flickrより)

さて5位以下のランキングも見てみよう。5位は、「そもそもかけない」で69票(5.5%)、6位は「とんかつソース」で60票(4.8%)、7位は「その他」45票(3.6%)、8位は「マヨネーズ」35票(2.8%)、9位は「ポン酢」31票(2.5%)、10位は「塩」15票(1.2%)、11位は「レモン汁」12票(1%)など......。

都道府県別の結果を仔細に見ていくと、「そもそもかけない」が首位となったのは、山形県と沖縄県だった。また「マヨネーズ」がトップとなったのは、鳥取県だった。これらの県は票数が少なかったが、果たして県民性なのだろうか。それとも、たまたまこうなったのか――。

しかし、上記の調査結果はあくまでも一例にすぎない。実際には、しょうゆとマヨネーズを混ぜて食べたい、ウスターソースとトマトケチャップをミックスするのが最高など、好みはさまざまだろう。辛口のウスターソースと和辛子、ウスターソースとレモン汁などなど......、きりがない。

揚げたての美味しいアジフライは、やはり好きな味付けで食べるのが一番だ。