[キリンチャレンジ]日本1-2ウクライナ/3月27日/ベルギー・リエージュ
 
 56分に杉本健勇と交代で投入された小林悠は、そのまま3トップの中央に入った。トップ下でプレーしたマリ戦と異なり、最前線での起用――。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が求めていたのは、何よりもゴールだったはずだ。
 
「途中から入って、何とか得点に絡みたかったですが、最後の場面で合わないところがありました。結果的に勝てなかったのは残念です」
 悔しさをそう明かしたストライカーの持ち味は“鋭い動き出し”と“クロスに点で合わせる技術の高さ”だ。ただ今回の欧州遠征では、小林の良さを引き出すようなパスやクロスに恵まれなかった。
 
「良い形でボールを受けることができなかったですけど、チームを勢いづけようとプレーしましたし、チャンスは何回か作れた。お互いにチャンスがあった中で、相手のクオリティが上回ったのかなと思います」
 
 ファーストプレーからゴールに迫る姿勢を見せ、献身的なプレスも披露した。そして終盤には、大声でチームを鼓舞する姿も目に付いた。昨季のJリーグMVP&得点王がこの試合に掛ける思いは確かに伝わった。それだけに、ノーゴールという結果に終わったのは、まったく納得していないはずだ。

 所属クラブの川崎でゴールを量産し、再び代表メンバーに名を連ねることはできるのか。3日後のJ1リーグ広島戦でのパフォーマンスに注目したい。
 
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