中国メディア・今日頭条にこのほど、「日本への旅行で最も感動したことはなにか」というスレッドが立ち、ネットユーザーが日本での実体験から感動した出来事を紹介している。

 あるユーザーは、20年ほど前に初めて日本に行った時に、日本人のまじめな態度に感動したという。そして、昨年に3度めとなる日本旅行をした際には「彼らの食べ物に対するまじめさと、食べ物を大切にする姿勢に感服した」としている。

 「日本人はレストランで注文する時に、あれやこれやと十分に考える。それは、頼みすぎて食べ物がムダになるのを恐れるからだ。そして、適切な分量しか注文しないことで食べ残しが発生しないため、日本人にはレストランでの食べ残しをお持ち帰りする習慣がない。また、食べ終わると食器を大きさ別に整理したり、紙ナプキンでテーブルを拭いたりする人さえいる」と紹介した。

 このユーザーはさらに、ゴミの分別に代表される環境保護意識の高さを指摘。その例として、料理で出た油をそのまま下水道に流すことなく、凝固剤で固めてから捨てるなどの処理をすると伝えている。

 別のユーザーでは、初めて訪れた日本で雨に降られてしまったというエピソードを紹介。「とても狭い道を手いっぱいの荷物を持って歩いた。道路には車が見えなかったので、荷物を濡らさないようにゆっくりと自分のペースで進んでいた。間もなく建物に着くぞと思って後ろを振り返ると、そこには1台の車が。自分の後ろを、クラクションを鳴らすことなくゆっくりと走っていてくれたのだ。これには本当に超感動した」と綴っている。

 大雨が降るなか、傘を指しながら歩いていると自然と心もふさぎがちになる。ましてや異国の地であればなおさらテンションは下がり、何とも言えぬ惨めさを感じることだろう。そんな時に巡り合ったさりげない感動に、この中国人ユーザーの心は大いに救われたようである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)