期間限定バー「SAKURA CHILL BAR by 佐賀ん酒」を、さが県産品流通デザイン公社が3月1日(木)、東京・表参道にある「ZeroBase表参道」にてオープンした。佐賀県産の日本酒22銘柄が並ぶ店内には、本物の桜の木がディスプレイ。ひと足早いお花見気分が味わえるイベントに、さっそく行ってみた。

【写真を見る】店内に配される桜の木は1階から2階にかけてつながる1本の木に見えるようにディスプレイされる

日本有数の米どころである佐賀県は古くから日本酒を造る酒蔵が多く、焼酎のイメージが強い九州において“日本酒県”と呼ばれるほど日本酒作りが盛んな県。今回のイベントでは、22蔵元からそれぞれ1銘柄ずつの日本酒を味わうことができる。初日となった1日は17時の開店を前に、店先にはすでオープンを待つ客が列をなすなど注目の高さが伺えた。

メニューは「佐賀ん酒三種飲み比べ+佐賀の名産おつまみ〈1000円〉」のみ。1階のバーフロアと2階の「桜のプール」をそれぞれ楽しめる。1階のカウンターバーで日本酒を飲みきってから「桜のプール」を満喫するもよし、日本酒を持って2階に上がり桜の花びらに埋もれながら日本酒を味わう粋な楽しみ方もよしだ。

用意される22銘柄の日本酒は、桜の品種に見立てた4種の味わいによって「シダレザクラ〈スウィート〉」「ヤマザクラ〈ドライ〉」「ソメイヨシノ〈フレッシュ〉」「ヤエザクラ〈リッチ〉」に分類された中から、好みの3種を自分で選択するか、もしくはスタッフがおすすめの3銘柄を選択。桜をモチーフにしたオリジナルの枡を縦に積み、桜の花をあしらった「一本桜」、桜が描かれる枡を横に並べた「三連桜」のいずれかで提供される。

今回はおすすめの3銘柄をお願いし、「シダレザクラ」から「天吹 純米吟醸 壽限無 生」「万齢 純米吟醸 希」「はな munemasa 純米吟醸-15」を飲み比べてみた。

甘口から超甘口に分類される「シダレザクラ」でも、今回、選ばれた3銘柄はそれぞれフルーティーな味わいが異なっており、個人的には「万齢 純米吟醸 希」が特にフルーツのような甘味を強く感じられた。佐賀の日本酒は軽い口当たりが特徴のため、4つに分類されたどれを選んでも飲みやすいそうだが、中でも「シダレザクラ」は女性におすすめかもしれない。

また、「佐賀の名産おつまみ」は、数ある佐賀県産品の中から、今回提供される22銘柄に合うものを裏千家茶道家 松村宗亮氏がセレクト。厳選された6種類のおつまみと佐賀ん酒との相性は言わずもがなだ。

そのほか、店内2階には桜の花びらで埋め尽くされたSNS映え抜群のフォトジェニックスポット「桜プール」で写真を撮ってTwitterもしくはインスタグラムにハッシュタグ“♯サクラチルバー”か“♯佐賀ん酒”をつけて投稿するとオリジナルカードに出力され、リーフレットとともに持ち帰ることができる。

11日(日)までの期間限定オープンとなる「SAKURA CHILL BAR by 佐賀ん酒」。桜の花びらで彩られる店内で、佐賀の日本酒とともに風流な時間を体験してみてほしい。(東京ウォーカー・安藤康之)