3日放送の「池上彰の新春解説 世界を見に行く」(テレビ東京系)で、米国の白人至上主義の秘密結社「KKK」のメンバーが、集会の演説で日本の文化を称賛した。

番組では「池上が直撃!白人至上主義者」と題し、トランプ政権以降の白人至上主義活動の一端として、米国の秘密結社「KKK(クー・クラックス・クラン)」の集会を直撃した。

番組VTRでは、池上氏がKKKの幹部に話を聞くため、米国バージニア州のダンビルを訪れた。そこで出会った、KKKの地区リーダーのクリス・バーカーさんは、米国を「白人愛国主義者の国」に戻したいと語る。同時に、バーカーさんは「ユダヤ人がアメリカ政府をコントロールしている。第二次世界大戦もユダヤ人の差し金」と、ユダヤ人陰謀説についても語った。

翌日、KKKの集会ではバーカーさんが演説していた。バーカーさんは、「今日は日本から取材が来ています」「日本人はナショナリズムを信奉しています」「日本は(2015年に)難民を27人しか受け入れませんでした」「この国は何人受け入れた?」と、日本の移民への対応について言及。

さらに、バーカーさんは「私は一部の白人文化よりも、日本の文化を尊敬します」「白人が弱くなっているからです。恥ずかしいことです」と続け、取り出したドル紙幣を、白人弱体化の原因として破り捨てた。そして「ユダヤ人のドル紙幣なんか、ただの紙切れ!」と、憤りをあらわにしていた。

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