9月13日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)・グループステージ第1節の残り8試合が行なわれ、これで出場32チームが1試合ずつを消化した。

 
 この日は、今シーズンのCL出場選手のなかで唯一の日本人である香川真司が出場するかどうかに注目が集まっていたが、聖地ウェンブリーでのトッテナム戦に臨んだドルトムントのスタメンには、彼の名前があった。
 
 6月に負った肩の怪我によって出遅れ、ブンデスリーガでは2試合の交代出場に終わっていた香川は、欧州の舞台で力を発揮。11分にはペナルティーエリア内からヤルモレンコにパスを通して同点ゴールを演出するなど、結果も残してみせた。
 
 66分にマリオ・ゲッツェに代わってピッチを退いた香川は好印象を残したが、チームはハリー・ケインに2発を許して1-3の敗戦。明らかなゴールが取り消される不運にも見舞われた。一方、トッテナムは「鬼門」といわれるウェンブリーで、今シーズン初勝利を飾っている。
 
 同じグループHの本命、ディフェンディングチャンピオンズのレアル・マドリーは、APOELを3-0で下して白星発進。これでマドリーは、CLでのホームゲームにおける連続得点記録を37に伸ばした。
 
 エースのクリスチアーノ・ロナウドはPKを含む2ゴール。12分、ガレス・ベイルのグラウンダーのクロスを角度のない位置から確実に詰め、51分には相手DFのハンドで得たPKをゴール左隅に決めた。他にもクロスバーを叩いて真下に落ちたシュートもあり、ハットトリックもあり得た。
 
 彼が出場停止中のリーガ・エスパニョーラでは、マドリーが2試合連続でドローと取りこぼしていることもあり、改めてその存在の大きさを示すこととなった。なお、61分のダメ押しゴールはセルヒオ・ラモス。ヘディングではなく、オーバーヘッドによるものだった。
 
 これを上回る大差の試合となったのは、フェイエノールト対マンチェスター・シティの一戦。2002-03シーズン以来のCL本選出場を果たした前者に対し、当時はプレミアリーグの中堅クラブでしかなかった後者が4つのアウェーゴールを挙げ、現在の両チームの実力差を見せ付けた。
 
 同グループでは、シャフタール・ドネツクがホームでナポリを2-1で下している。今シーズンは開幕から公式戦での連勝を続けている好調なチーム同士の対決だったが、ナポリの記録は5でストップ。一方、シャフタールは7連勝となった。
 
 CL初出場のRBライプツィヒは、昨シーズン、快進撃を見せたモナコと1-1。エミル・フォシュベリのパワフルな一撃によるリードは守り切れなかったが、初戦で難敵相手に勝点を得たことは、少なからず今後に向けての自信となったことだろう。
 
 同じ引き分けでも、悔しい思いをしたのはリバプール。3シーズンぶりのCLの初戦、アンフィールドにセビージャを迎えた彼らは、ミスで早々に先制を許し、その後は攻勢に立って逆転に成功したものの、一瞬の隙を突かれて同点とされ、勝点3を取り逃がした。
 
 第1節・2日目の全試合結果は以下の通り。なお第2節は、9月26(グループE〜H)・27日(A〜D)に行なわれる。
 
◇グループE
リバプール 2-2 セビージャ
得点:リ=フィルミーノ(21分)、サラー(37分) セ=ベン・ヤーデル(5分)、コレア(72分)
マリボル 1-1 スパルタク・モスクワ
得点:マ=ボハル(85分) ス=サメドフ(59分)
 
◇グループF
シャフタール・ドネツク 2-1 ナポリ
得点:シ=タイソン(15分)、フェレイラ(58分) ナ=ミリク(72分)
フェイエノールト 0-4 マンチェスター・シティ
得点:ストーンズ(2・63分)、アグエロ(10分)、G・ジェズス(25分)
 
◇グループG
ポルト 1-3 ベジクタシュ
得点:ポ=オウンゴール(21分) ベ=タリスカ(13分)、ジェンク(28分)、バベル(86分)
RBライプツィヒ 1-1 モナコ
得点:R=フォシュベリ(33分) モ=ティーレマンス(34分)
 
◇グループH
トッテナム 3-1 ドルトムント
得点:ト=ソン・フンミン(4分)、ケイン(15・60分) ド=ヤルモレンコ(11分)
レアル・マドリー 3-0 APOEL
得点:C・ロナウド(12・51分)、S・ラモス(61分)