24日のNHK総合「クローズアップ現代+」が、モンゴル出身の横綱・白鵬を特集した。大相撲ファンで知られるデーモン閣下が出演し、白鵬をめぐる日本の一部相撲ファンを批判した。

大相撲名古屋場所で通算1050勝目を挙げ、優勝の記録も39回に更新した白鵬。番組では独占取材で、日本人横綱不在の大相撲を支えてきた白鵬の姿をとらえた。VTRは「大相撲に恩返しをしたい。自分の国と両親、家族を愛せなかった人は他の国の人々を愛せない」「できるだけ長く(横綱を)務めることが国の架け橋」との白鵬の言葉で締めくくられていた。

VTRが明けると、デーモン閣下は「感謝しなければならないのは日本人の方」だと指摘。また、「あれだけ相撲界が苦難のときに一生懸命、屋台骨を支えてきた白鵬にファンはああいう態度かよ」と、白鵬に対してもっと寛大な態度で接するべきだと主張したのだ。VTRでは、2013年の大相撲九州場所で当時大関の稀勢の里が白鵬を破った際の場内の様子も紹介されていた。そこには、場内の観客から大きな「万歳」コールが起こっていたのだ。

デーモン閣下は「イチローがメジャーリーグで何かしたときにブーイングが起きたら悲しいわけですよね」と日本人メジャーリーガーを例に取り「そう思って相撲を見ていかなければならない」と持論を展開していた。