いったいどんな目的があったのだろうか。遺体を乗せた霊柩車をカップルが盗み、逮捕されるという事件がアメリカから飛び込んで来た。

米『ABC News』や『KRON4』などが伝えたところによると5月19日、テキサス州ブラゾス郡ブライアンでカップルが霊柩車を盗む事件が発生した。

タニヤ・アルブレヒト(28歳)とアダム・クロウ(27歳)は、葬儀会社「Daniel & Son Funeral Home」の霊柩車がファストフード店の外に停められていたのを見つけ、盗んで逃走した。

霊柩車の運転手はその時、遺体をストレッチャーに乗せたまま一時的に車を離れていた。アルブレヒトとクロウは、霊柩車をファストフード店から数キロ離れた人通りの少ない道路まで走らせ、ストレッチャーごと遺体をそのまま道路脇に捨てたのだ。

その後、ブライアン警察が霊柩車に記された「ブラゾス郡」に疑問を持ち、霊柩車を止めたことで事件が発覚、2人は逮捕された。アルブレヒトとクロウは霊柩車の不正使用罪で起訴されたほか、アルブレヒトは遺体を遺棄した容疑でも起訴された。

霊柩車は盗まれてから数時間後に取り戻され、遺体も葬儀場へと搬送されている。

なお霊柩車が盗まれるという事件は、2014年にもこちらでお伝えした。オーストラリアのシドニー西部ブルーマウンテンズで、葬儀会社や親族がその場を離れた隙に男が霊柩車に飛び乗りそのまま逃走したが、親族が追跡し2時間後に犯人を取り押さえた。この男は認知症を患っており、犯行は一時的なものとされ、葬儀は無事に執り行われたという。

出典:https://twitter.com/ChiefDeputyBCSO
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)